水ポケモン好きによるポケモン雑記

大の字のブログです。主に水ポケモンの育成論(型紹介)やパーティー構築について記しています。

【ポケモン剣盾仲間大会】水単タイプ統一パーティー【シンプルシンパシー】

皆様、こんにちは。
大の字です。

今回は剣盾で4/23に行われた、実況者のシャーレ(@shiyarei_uxie)さん主催の仲間大会「シンプルシンパシー」に、水単タイプ統一パーティーで参加してきましたので、構築を詳述したいと思います。


●大会ルール
ランクマシングルのフラットルール6350(※6体の中から3体選び、Lvは「全て50に」統一される)に準拠したもので、以下の制限ルールが設けられています。

①パーティーに含めることの出来るポケモンは「単タイプ」のもののみ。

例えば、ピカチュウは「電気」単タイプなので参加可能ですが、エモンガは「電気/飛行」複合タイプなので参加出来ません。

②ランクバトルシングルのシリーズ9で使用可能なポケモンに限る。

所謂、「冠環境」までのポケモンが参戦可能で、ミュウツーやザシアンといった所謂「禁止級伝説ポケモン(禁伝)」は参加出来ません。

③ヒバニー、ラビフット、エースバーン、原種ヒヒダルマヒヒダルマ(ガラルのすがた)は特性に関わらず、タイプが変わる可能性があるので使用禁止。

エースバーンは特性猛火であっても使用不能ですし、ヒヒダルマも力ずくや五里霧中でもパーティーに入れられません。

上記①~③全てを充足したポケモンが使用可能であり、今回の私のように必ずしも「タイプ統一パーティー」にする必要はありません。また、メタモンと、シルヴァディは持たせるメモリ問わず参加可能です。


●使用パーティー
スイクン軸水単色パーティー

今回、私は参加を決める段階で嫁ポケモンであるスイクンと共に、扱い慣れている水ポケモンのみのパーティー(所謂、水タイプ統一パーティー)で戦おうと思いました。理由は、私が水タイプが好きで精通しているのと、前回スイクンと参加した仲間大会(実況者の上半身シーラカンス(@johanshin2525)さん主催の「濁点半濁点禁止杯」)で、主に考察不足により嫁ポケを十分に活躍させることが出来なかったので、その雪辱を果たしたかったからです。


●環境事前考察
大会前の段階で、Twitterハッシュタグ(#)を利用して、今大会の考察をしてらっしゃる方々のツイートや、シャーレさんが行われた試運転会の情報から、どのポケモンが環境上位に来るかは大体予想出来ていました。
剣盾で使用可能な飛行単タイプが実質トルネロスのみであること(輝石アオガラスを使った方は居たのでしょうか?)と、比較的(主に物理方面で)高耐久のポケモンが多いイメージがある鋼タイプが少ないこと、エースバーンやヒヒダルマといった強い炎タイプが参加不可能であることから、特性グラスメイカーにより自身でグラスフィールドを貼りながら、その際タイプ一致で先制技グラススライダーを撃て、かつ相手の特性を無視して攻撃できるキョダイコランダを使えるゴリランダー(特にキョダイマックス個体)がトップメタになるのは明らかで、只でさえ強いのにこちらは弱点を全員が2倍以上で突かれるので対策は言わずもがな必須でした。
結局大会後のポケモン使用率ランキングでも、ゴリランダーが1位、超高速(S200族)且つ特性トランジスタにより、物理特殊問わず電気技で水タイプの弱点を上から突いてくるレジエレキが2位と、水ポケモンにとって地獄のような環境でした。

この2匹への対策は必須で、且つそれ以外の強ポケ達への対策も考察の段階で細かく行いました。それを水ポケモン達の型と合わせて紹介していこうと思います!


●型紹介
1.スイクン
特性:精神力
性格:臆病
努力値:H140-C236-S132
持ち物:食べ残し
技:エアスラッシュ、凍える風、瞑想、身代わり

特性は王者の印持ちスキルリンクチラチーノによるまひるみ(※電磁波覚えます)対策、努力値調整は、H=16n+1調整により残飯の回復効率を最大にしつつ身代わりを4回貼れるように、Sはダイジェットによる1段階上昇或いはこご風による相手のS1段階下降時に、最速130族まで抜けるようにしています(※シンプルシンパシー環境下で抜きたいのは特殊電気技で弱点を一致で突いてくるサンダース)。エアスラッシュや凍える風で苦手な草タイプへの抜群打点を取りつつ、上述の素早さ逆転からの怯みも狙っていけるので、最悪、確率で勝てる可能性があります(加えて自身は怯まず、瞑想で火力と特殊耐久を補いながら身代わりを残しつつ削れたHPを回復しながら戦えます)。一番やりたかったのは水タイプの天敵であるチラチーノを逆に怯ませて倒そうという意趣返しです(※しかし使用率データではチラチーノは使われていたものの、自身は一度も当たりませんでした...)。他の仮想敵は環境トップに予想されていたローブシンです(こちらは何度か入っているPTに当たりました(※選出はされず))。

2.カメックス(キョダイマックス個体)
特性:激流
性格:臆病
努力値:CS252
持ち物:ラムのみ
技:悪の波動、波動弾、ウェザーボール、殻を破る

特殊積みアタッカーです。仮想敵はチラチーノポリゴンZサマヨールクレセリア等です。中でもサマヨールは鬼火による物理受け性能の高さから、物理技で相手をするのが難しいと判断し、2割で怯ませながらの突破も狙える特殊悪技の悪波で対策しました。クレセリアも瞑想による強化に特殊耐久を依存しがちなので、遂行速度で優る殻やぶ(+悪波)で崩しを狙っていきました。大会当日は、進化前のヨマワルクレセリアと各々1度ずつ当たりましたが、両者共にトリックルームを覚えるので、此方は一撃での突破は難しいと判断し、殻を破るから入ったのが裏目となり、トリルを展開されてしまい、S上昇が仇となってしまいました(瞑想クレセは起点にされる恐れもあるので結果論ですが、ヨマワルに対しては怯みによるトリル展開阻止を優先すべきでした)。また、この2匹に限らず例え積んだとしても、次ターンにダイマを切られて耐えられるケースが多かったので、今後の殻を破る積みアタッカー運用に関しては、より慎重な立ち回りが求められそうです。
持ち物に関して、ラムのみはチラチーノの電磁波対策(とあと一応鬼火によるスリップダメージ予防)です。また、ウェザーボールを採用したのは、後述する雨降らしニョロトノの雨と合わせて、タイプ一致技として(キョダイホウゲキも)撃てたり(その為、特性は激流)、晴れや霰といった天候に書き換えられたとしても、ダイバーンやダイアイスとしてタイプを変えつつ撃てるので強いです(特に苦手な晴れ時に、水タイプが持ちにくい炎打点としたり、霰時も氷打点として、苦手な草タイプに打点が持ち得るので採用しました)。最悪、ダイアタックとして上から相手のS下げ、起点化を阻止できます(が上述したようにトリルの餌食になりました...)。
大会当日は、出来るだけ上を取って倒しそのまま無双したかったのですが、補正を控え目にしなかった分、火力が不足し、倒し切れないことが多かったです。

3.ニョロトノ
特性:雨降らし
性格:呑気
努力値:HB252
持ち物:リンドのみ
技:渦潮、飛び跳ねる、滅びの歌、守る

カメックスのウェザーボール(及びキョダイホウゲキ)の為の雨起動要員だったり、後述のアズマオウと並べることですいすいによる上からの制圧を相手に誤認させる狙いもありました。先述したように出し入れするだけで天候を変えられるので、相手の雨対策の日照りキュウコンや雪降らしバイバニラ対策として、出来るだけ対面時に特性発動順で雨を降らせられるように、素早さに下降補正を掛けました。また、それだけでなく、自身で渦潮の火力を補強しながら、相手をキャッチし、滅びの歌の判定勝ちも狙えるようにしています。飛び跳ねるで対草や非常に多い単格闘タイプ相手への打点を持ちつつ、守ると合わせて(滅びだけでなく)、相手のダイマックスターンも枯らせます。仮想敵はドレディア軸の晴れ展開と、主に天然ピクシー(を始めとする害悪ポケモン)です。水パーティー全体でのゴリランダー対策の一匹でもあり(※メインではない)、物理防御に特化し、草技半減実により何とかゴリランダーを倒そうという型になっています。
大会本番では、ドレディア相手に初手ダイマからのダイジェット2発で蝶舞ドレディアのC1段階上昇ダイソウゲンをリンドで耐えつつ対面勝ちすることも出来ました。滅びの歌による判定勝ちが一度も出来なかったことは悔やまれます。

4.アズマオウ
特性:避雷針
性格:陽気
努力値:AS252
持ち物:気合の襷
技:ドリルライナー、剣の舞、水浸し、角ドリル

対電気ポケモン要員です。レジエレキを始めとする電気タイプが一匹以上でも居たら確定で選出したと思います。基本的には前述の雨展開(すいすい)ミスリードもあり、電気ポケモンの電気技を読んで受け出しします。特性による無効化ですが、草技と違い一貫を切れる(草食持ちは8世代環境では単水タイプには居らず、ゴリランダーのキョダイコランダのように特性を無視してダメージを喰らう恐れも殆ど無い)ので、安定して繰り出せました。また、トップメタと予想されたレジスチルが要塞化しても(余裕があれば剣の舞を積んで)、急所に当たり易い抜群を付けるドリルライナーで何とかしようと思っていました。その他の耐久ポケモン(トップメタ予想のポリゴン2を始め、ラッキー、ハピナスブラッキー等)や、水ミラーへの対策として(普段扱ってるから分かるのですが、水ポケモンは耐久寄りが多く、耐性も優秀で、お互いの一致技が半減されるので泥沼化し易く対策必須です)一撃技の角ドリルを採用しました。飛行タイプ(トルネロスやフライングメモリ持ちシルヴァディ)に地面技のドリルライナーを当てたり、ゴーストタイプも角ドリルで倒せるように水浸しを採用しました(※技の詳細な仕様はこの動画をご覧下さい→https://youtu.be/DXM8TurH43c)

5.シャワーズ
特性:潤いボディ
性格:穏やか
努力値:HD252
持ち物:弱点保険
技:欠伸、願い事、守る、バトンタッチ

特殊受け兼サポート要員です。補助技しか入れていないので、上から挑発を打たれると機能停止する為、様子見に守るを採用しています(※一応、シンプルシンパシー環境下で挑発を覚えるポケモンは全て記憶していましたが)。守るは他に欠伸と合わせてラスト1匹を確実に眠らせて起点作りやニョロトノの滅びの歌のターン消費に使えたり、願い事の次のターンに守って確実にHPを回復したり、相手が(主に特殊の)電気技や草技を持っているかの確認を行い、弱点保険起動からの後攻バトンタッチで、安全に味方を繰り出せる為にも使えます。潤いボディは最悪、ニョロトノの雨と合わせて耐久型対策の毒等も治せて生存確率を高められます。
大会では、ブイズ故の宿命なのかバトンタッチを読まれて弱点を敢えて突かれず一度も決まりませんでした。これが決まればカメックス等で無双も狙えただけに非常に残念でした。

6.オシャマリ
特性:潤いボイス
性格:図太い
努力値:HB252
持ち物:進化の輝石
技:冷凍ビーム、円らな瞳、アクアリング、ミストフィールド

ゴリランダー対策ポケモンです。冷凍ビーム(やダイアイス)で弱点を突き、グラスメイカーからのグラスフィールド起動、先制(フィールド補正有り)グラススライダーやその他の草技対策にミストフィールドを採用しました。更にゴリランダーの物理火力を削ぐ狙いで、フィールドを書き換えた後、先制でAを下げるべく円らな瞳も採用し、減ったHPを回復する為にアクアリングも入れました。基本的にはゴリランダー入りに初手投げし、対面からはダイマックスを切って草技を耐え、ダイアイス2発で倒します(当日も2回、シミュレーション通りに出来ました!)。稀に裏から交代出しされる場合もあると考え、上述したような技構成になりました(ゴリランダーへの交換読みでミストフィールド選択、ゴリランダー登場で一時グラスフィールドになるが、即座にミストフィールドに張り替え、先制グラスラを防ぎつつ、逆にこちらが円らな瞳で先制する)。残念ながら、このメタが活きることはありませんでしたが、それでも他実況者さんから学んだメタ張り(※最強実況者全力決定戦のイレベンさんVSしぇいどさん戦で、イレベンさんがカプ・レヒレに対してジャローダの蛇睨みで麻痺を入れるため、グラスフィールドを技として採用していました)を大会当日に狙っていけて楽しかったです。また、特性が潤いボイスなのはポリゴン2にトレースされて音技を撃たれても、水技に変わり半減で受けられるからです。
立ち回り時に特に注意した点は、ゴリランダーは挑発や叩き落とす、剣の舞を覚えるので、基本即座にダイマックスしてダイアイスを撃つようにしていました。それでも一度輝石を叩かれたのは甘かったです。


●選出について
要警戒ポケモンとこちらの対策ポケモンは次の通りです。

☆環境トップ予想ポケモン
①ゴリランダー→オシャマリニョロトノ
②レジエレキ、レジスチルアズマオウ
ポリゴン2アズマオウニョロトノ(渦潮でキャッチして、滅びの歌で)
ポリゴンZクレセリアカメックス
ローブシン(を始めとする格闘タイプ)→スイクンニョロトノ(飛び跳ねる(ダイジェット))

★その他の対策必須ポケモン
チラチーノスイクンカメックス
・(晴れ+)ドレディア(orリーフィア)→ニョロトノ
バイバニラ(及び軸霰パ)→ニョロトノカメックス
・その他の草ポケモンニョロトノスイクン
ライチュウデンジュモク、エレクトロメモリ持ちシルヴァディアズマオウスイクン(※特殊草技持ちの可能性がある為)。
・その他の電気ポケモンアズマオウ


●大会総括
シャーレさんが大会後に発表した使用率ランキング(※参加者はPokemon HOMEでも確認可能)でゴリランダーとレジエレキがワンツーフィニッシュしていた通り、大会を通じて殆どこの2匹(特にゴリランダー)を相手していた気がします。結果3勝しか出来なかったものの、水単タイプパーティーで挑むには余りにも極限環境でしたので、オシャマリでゴリランダーを倒すなどやりたいことは出来て楽しかったです!嫁ポケモンスイクンで負け筋を潰して勝ちに詰め切れたのも、自信も含め今後の大きな収穫になりました。


●最後に
最後に、今後剣盾で仲間大会に参加される読者さん向けにですが、猛者の集う仲間大会で好成績を収めたいなら、こういうキツすぎる縛りは止めて素直に強いポケモン達を使った方が良いと思います(苦笑) それでも、水タイプ統一のようなコンセプトのあるパーティーや好きなポケモンで戦いたい!という方向けに本記事が一助となれば幸いです。

ここまでお読み頂き有り難うございます。また次の投稿でお会いしましょう!