水ポケモン好きによるポケモン雑記

大の字のブログです。主に水ポケモンの育成論(型紹介)やパーティー構築について記しています。

【ポケモン剣盾仲間大会】公式レギュレーション「ウォーターパラダイス」2位入賞水統一チーム【第5回れっどカップ】

皆様、こんにちは。
大の字です。

 今回は剣盾で10/15に行われた、VTuberのれっど(@homura_kurenai)さん主催の仲間大会「第5回れっどカップ」に、水タイプ統一パーティーで参加し、実質参加者37人中、見事「2位(銀メダル)」に入賞出来た

ので、使用チームについて詳述したいと思います。

 

(1)大会ルール

 ランクマシングルのフラットルール6350(※6体の中から3体選び、Lvは「全て50に」統一される)に準拠したもので、以下の制限ルールが設けられています。

①パーティーに含めることの出来るポケモンは「水タイプ」のもののみ。

②ランクバトルシングルのシリーズ9で使用可能なポケモンに限る(※但し、以下のポケモンは参加出来ない)。

スイクン(※重要)、カプ・レヒレ、ウーラオス(れんげきのかた)

 

所謂「冠環境」までのポケモンが参戦可能で、他にも次のようなポケモンは参加出来ません。

・配信限定のいわゆる「幻ポケモン」であるボルケニオン

・いわゆる「禁止級伝説ポケモン(禁伝)」のカイオーガパルキア

ケルディオ

上述したように「準伝説ポケモン(準伝)」は参加出来ないので、嫁ポケであるスイクンと一緒に戦えないのは非常に残念でした😭

上記①、②を充足したポケモンのみが使用可能です。

 

(2)参加への経緯

 今回私は、参加を決める段階で相棒のスイクンと"水ポケモン達の泉(ウォーターパラダイス(※以下、ウォパラと記す)環境)"で戦えないのは知っていました。しかし、公式大会が開かれているリアルタイムでこの環境に身を投じる事が出来なかったので、今回れっどさんがウォパラルールで仲間大会を開いて下さったし、是非とも現時点での最新世代で、水ポケモンを扱い慣れている猛者の皆様とお手合わせし、自身の実力を示しつつ磨くとともに、実況者としても水ポケモンの良さを布教する意識で、参加しました。

(3)環境事前考察

 ポケソルさんの動画(https://youtu.be/KeCV_aq6JWE)と、スマホ版のPokemon HOMEで確認可能な公式大会「ウォーターパラダイス」でのポケモンの使用率ランキングから、環境上位にくるポケモンは大体予想出来ていました。

 

ギャラドス...ダイジェットをタイプ一致で撃て、且つ強力な積み技「竜の舞」を覚えるので、全抜きのエースになれます。更に剣盾で草技(パワーウィップ)を習得し、水ミラーに対し打点を得たことで、ダイマックスしてGF(グラスフィールド)を貼ると、特性の自信過剰によるA上昇等も活かしつつ無双が狙えます。

 

ラプラス...優秀な複合タイプにタイプ一致で4倍弱点を突ける「フリーズドライ」を覚え、飛行複合のギャラドス、草複合のルンパッパ、竜複合のキングドラ、数々の地面複合ポケモン(ヌオー、ラグラージナマズントリトドンガマゲロゲ等)に強いこと、更に一撃必殺技(絶対零度、角ドリル、地割れ)を多く覚えたり、何より剣盾ではキョダイマックスからのキョダイセンリツにより両壁貼りを一手で行え、味方のサポートも出来て強いです。

 

ルンパッパ...唯一の最終進化草複合で、水タイプの弱点である草技及び電気技の両方を等倍に抑えることが出来ます。攻撃面では、水タイプにより通る草技を自身もタイプ一致で打つことが出来、タイプ的に耐性が優秀で、耐久が高いポケモンが多く泥沼戦になり易い水ミラーマッチのダメージレースで優位に立つことが出来ます。

 

ウォッシュロトム...電気複合タイプなので、水タイプに対するタイプ一致打点を持っており、種族値のバランスや特性も良い上(※浮遊で本来抜群の筈の地面技が無効)、技も多彩で型を読まれにくく強いです。体重も0.1kgと軽いので、唯一の弱点と言える草技の「くさむすび」を僅か威力20に抑え、容易に相手から大ダメージを受けないのも特筆すべき点です。

 

ランターン...ウォッシュロトムと同じく電気複合で、且つ特性「ちくでん」により電気技を無効にするどころか回復ソースに出来る為、水統一に入れ得なポケモンです。

 

ガマゲロゲ...地面複合タイプで電気技を無効にしつつ、ステルスロックを撒いて起点を作る事が出来ます。剣盾から草技の「パワーウィップ」を習得したので、ダイマックスを切ってダイストリームを放ち自身で雨を降らした後、発動した特性「すいすい」により殆どのポケモンの上から弱点を突けます。

 

 私はこれらのポケモンへの対策を必須と考え、今回次のようなパーティーを組みました。

 

(4)使用パーティー

上記画像のようなパーティを組みましたが(※チームIDは「0000 0008 80GF VF」で公開済みなので是非使って下さい!)、構築の意図を各ポケモンの型紹介と共に記していきます。

 

(5)型紹介

ギャラドス

特性:自信過剰
性格:陽気
努力値:AS252、残りH
持ち物:ソクノのみ
技:パワーウィップ、飛び跳ねる、身代わり、竜の舞

 

 ウォーターパラダイスの使用率ランキングや、本大会で好成績を収めた方々の使用していた技や持ち物から、自分なりに環境を考察して辿り着いた型です。ポケソルのせつないさんが他の仲間大会(※勿論、ウォーターパラダイスレギュレーションです)で優勝した時に、ギャラドスがトップメタと仰っていたので、採用は早い段階で確定していました。それに対し、主に岩複合タイプがステロを撒いて対策してくると思ったので、(ドヒドイデ等の毒複合タイプ対策も兼ねて)地震の採用も考えましたが、技スペの関係で後記のスターミーに対策を一任し、ステロ撒きへの打点は剣盾で新規習得したパワーウィップにしました。水統一環境では、ギャラを止める為に電気技がバンバン飛んでくると思ったので、半減できるソクノのみを持たせ対策し、相手のダイマックスを枯らす意味も含めて身代わりを採用しました。

 

ラプラス
特性:シェルアーマー
性格:臆病
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
技:フリーズドライ、雷、絶対零度、角ドリル

 

 キョダイマックスからのキョダイセンリツによる壁貼りが強いラプラスですが、水統一環境ではそれ以上にフリーズドライの通りが良過ぎるので(※その為、公式大会では、ギャラドスにヤチェのみを持たせている方々も居たようです)

、パーティに即採用しました。使用率データや一撃必殺技の多彩さ(特に角ドリルの通りが良い)から、60族とやや鈍足ですがスカーフを持たせ、特性や種族値から来る耐久の高さに頼って一撃技の試行回数を確保し、ヤドラン等の耐久ポケへの対策にしました。他にも、ギャラドスや後述するルンパッパの積み、また後記するスターミーの弱点保険の起動に係るダメージを軽減すべく、ダイマックスしてキョダイセンリツで壁貼りのサポート役も担えます(※少々勿体無いですが)。

 

ウォッシュロトム

特性:浮遊

性格:臆病

努力値:HS252

持ち物:リンドのみ

技:放電、ライジングボルト、ハイパーボイス、悪巧み

 

 私のBDSP動画(というかYouTubeに投稿した処女作の『4世代水ポケモン統一パでシングルバトル』(https://youtu.be/goKKw3vMn8w))や、過去の記事(https://dainoji88.hatenablog.jp/entry/2022/06/15/023436)でも紹介した型をベースに(臆病HS振り)、ウォパラ環境でも活躍できるタイプ一致電気技を2つ採用した型にしました。ダイマックスのある剣盾の対戦環境では、火力不足が否めないですが、悪巧みを習得したことで補えた(というかそこまで相対的にマイナスにならなかった)ので、ダイマックスしてダイサンダーでEF(エレキフィールド)にし、ダイマックスが切れたとしても、ライジングボルトで火力を保証できるのが強みです。また、ダイマックスの活かし方が勝敗を握る剣盾の対人戦では、相手のダイマターンを枯らす為に身代わりの採用もしばしば見られるので、その対策として音技のハイボを採用しました(※ラプラスの一撃技でも言及したように、ノーマル技の通りが良いのも少しあります)。

 

④ルンパッパ

特性:すいすい

性格:陽気

努力値:AS252

持ち物:きあいのタスキ

技:グラススライダー、雷パンチ、剣の舞、カウンター

 

 今回のチームの地雷枠(とっておきの型)です。ルンパッパが水統一パにおいて入れ得なのはお分かりかと思いますが、それだけでなく、カウンターを覚えることで多くの物理積みポケモンの切り返しを出来ることが今回の主な採用理由です。襷を持たせれば、「剣の舞」を安全に積めるし、何よりパンチ系の技を豊富に覚えるルンパッパにとってはA種族値が低い(70)ので物理型が読まれにくいのもあり、とても刺さります。

 そして今回の1番の地雷要素は、「グラススライダー」です。シャーレ(@shiyarei _uxie)さんが開かれた「シンプルシンパシー」でも水の天敵・ゴリランダーが猛威を奮ったように(※詳細はこちら→https://dainoji88.hatenablog.jp/entry/2022/04/25/152055)、草技を「GF(グラスフィールド)」下でタイプ一致で先制で連発出来れば、例え耐久の高い水ポケ達でも受け切れません。そこでルンパッパにグラススライダーを覚えさせ、ダイマックスしてダイソウゲンを打ちつつGFを展開し(※大会の対戦中に気付いたのですが、あわよくばカウンター媒体のダイナックルでAも上げられます)、ダイマが切れても残ったGF上でグラススライダーを先制して撃ち、無双が狙えました。

 

ジーランス

特性:頑丈

性格:意地っ張り

努力値:AS252

持ち物:イバンのみ

技:岩石封じ、欠伸、ステルスロック、諸刃の頭突き

 

 ギャラドスラプラスといったトップメタポケモンのHPを1/4削り(=ステロ)、且つ大ダメージを与え得る技(=諸刃の頭突き)を搭載した「2大トップメタ対策ポケモン」です。役割は主に起点作りで、こちらの(主に積み)アタッカー達を通す為のサポートをこなしつつ、先にイバンのみ+欠伸や岩封、諸刃の反動で相手の起点になる事も無く役割を遂行して退場出来ます(※相手ポケモンダイマックスに対しても、頑丈でストッパーになりつつ、欠伸で択を強要したり自主退場すれば強力なダイマックス技の追加効果も回避出来ます)。頑丈持ち(ミラーやアバゴーラ)や襷持ち(サメハダーカブトプスパルシェン等)にも強く出れて、大会前から期待の子でした(※この動画の収録時で動かし易さを実感していたので、是非見て下さい→https://youtu.be/QSB-EoTr7rQ)

 

⑥スターミー

特性:アナライズ

性格:冷静

努力値:HC252

持ち物:弱点保険

技:サイコキネシス、草結び、10万ボルト、マジカルシャイン

 

 主に毒複合タイプ対策要員です。水ポケモンに対し電気より通りの良い草技を等倍に抑えられ、且つ環境トップに予想されるルンパッパ(※特に耐久型ですね)に強いドククラゲ(特性ヘドロ液やダイアシッドのC↑、ミラーコート)、高耐久で突破が困難なドヒドイデ等、兎に角搦め手で嵌められる前に弱保起動で倒し切る算段でしたが、それだけでも火力不足と感じたので、特性アナライズで更に1.3倍に底上げし、泥沼戦を避けられるようにしました。害悪戦術やTOD対策だけに留まらず、対策が薄いと感じたトリックルームへの(最低限の)対策にもなっているかと思われます(※一応、冷静最遅です )。

 

(6)選出について

 基本選出はジーランス+ルンパッパorラプラスとなります。見せ合い時の相手の手持ちで少々変更することもありましたが、殆どこの3匹が主力でした。トップメタのギャラドスはもっと選出するかと思ったのですが、ウォッシュロトムもそんなに選出しませんでした。一方、スターミーはドククラゲドヒドイデ入りには必ず選出し、期待以上に活躍してくれました。

 

(7)大会総括

 大会に参加してみて、初めて仲間大会で連敗しなかったことが大きな自信になりました。今大会の戦歴の概略ですが、序盤、高レート(1500↑)の方々に勝てなかったですが、途中で3連勝を2度も達成したり、疲れのある後半に、各々レート1551と1566の方に連戦で勝てた(即ち2連勝)のが嬉しかったです。対戦相手の皆様から学んだことも多く、ルンパッパの「ねこだまし」を頑丈や襷といった行動保障を潰す為に採用していたり(※というのも、猫騙しはダブルバトルを始めとする複数戦で採用される技なので、シングルではあまり見る機会が無く珍しいと感じたからです)、ダイサンダーによる追加効果でのEF(へ)の貼り(替え)が、こちらのルンパッパの、上述したGF展開後の運用法のメタになっていてお相手のプレイングがお上手だと感嘆しました。

 

(8)最後に 

 最後に、水統一のみの(それも一般ポケモンのみの種族値の暴力が通じない)環境では、トップメタ予想と対策といった、メタゲームに近い事前考察と地雷枠を仕込んでそれを刺すプレイングが求められると再認識しました。

好成績を収めるには、何よりも水統一パ(押し並べて言うならタイプ統一パですね)への理解が試されますし、水ポケモンの長所と短所をしっかり把握した上で(何が出来て、何が出来ないかを知識として蓄えておき)、大会参加前に既に自分なりのプレイングとして経験で身に着けておく必要があると思います前述の通り、私もかなり他の方々のメタを参考にしたり、データに目を通してしっかり考察した上で、長らく磨いてきた経験を活かせたので、今回のような好成績を残すことが出来ました!

2位入賞の証として、主催者様より色違いスターミーも頂きました★ 嬉しい限りで、御座います〜!!

 

水統一使いの皆様には特殊ルールにおけるパーティの組み方が、その他のポケモントレーナーの方々には水ポケの良さやが本記事で伝われば幸いです。

ここまでお読み頂き有り難うございました。また次の投稿でお会いしましょう!

【ポケモン剣盾GSシングル】完全で瀟洒なメイド長による最後の晩餐(パーティー)【シーズン31ランクママスボ級達成】

皆さん、お疲れ様です。
大の字です。

今回、ポケモン剣盾のランクマシーズン31にて、シングルバトルでマスターボール級を達成しましたので、構築記事を記していこうと思います。

●レギュレーション
前シーズン(30)に引き続き「GSシングル」となっています(※通常のランクバトルでは使用不可能(だったはず)の伝説ポケモン(以下、禁止伝説:禁伝と記す)を2体までパーティーに入れることが出来るルール)。

◯まず始めに ~東方と十六夜咲夜について~
さて、皆さんは「東方Project」というコンテンツを御存じでしょうか? オンラインでポケモン対戦をしたり、YouTubeで動画を見たりする皆様ならお分かりでしょうが、ZUN氏(通称、神主)と呼ばれる方が同人弾幕STG(シューティングゲーム)として生み出したのが始まりで、原作はしっかりコミケとかで頒布されているゲームだったりするんですが、今やその枠に留まらず様々な型で目にしますよね?(最近ですと、東方キャラの博霊霊夢霧雨魔理沙が合成音声で話す「ゆっくりボイス」を用いた動画スタイルの一つ「ゆっくり茶番劇」が個人VTuberによって勝手に商標登録され、騒動の末申請が取り下げられるという一件がありました) その「東方Project」作品群に登場するキャラクターの一人、十六夜咲夜(いざよいさくや)が私は好きでして、東方のキャラでは、アイコンにしている大ちゃん(大妖精)に次いで、2番目に推しているキャラクターなのです。

また、私は色違いキリキザンが大好きです。私の好みのポケモンはどちらかというと格好良いより、美しいや可愛い(かつ強い)系の子達なのですが(スイクンやグレイシアが好きということでお察しの方も居るかもしれません)、一部カッコいい系のポケモンも好きで、バンギラスキリキザンがそちらに該当します(バンギは可愛い要素もあると個人的には思ってたりしますが)。特に色違いのキリキザンが私の好みで、原色の赤よりさらにカラーリングが青になることでカッコ良さが増しますよね!!(同志が居れば嬉しいなあ(*´∀`)♪) なので、長年色違いのキリキザンが欲しくて、ずっと国際孵化や野生エンカウントで頑張って探してきました(そういう子に限って入手出来ないんですよね...(所謂、“光らない”)。)

しかしこの度、何とBW2(正確にはB2)で光るお守りとデルパワーを2つ(確か、おまじないパワーS(※色違いの出現率がほんの少し上がります)とそうぐうパワー+++)、さらに先頭に特性磁力(鋼ポケモンが出現し易くなる)のコイルを置き、9番道路で運命の遭遇(であい)を果たすことが出来ました!(イッシュ地方の9番道路では、BW2では鋼タイプは進化前のコマタナしか出現しません)


捕まえたコマタナが丁度♀だったので、この子を2次元キャラで例えるなら丁度咲夜さんだなーと思い、擬人化してみました(というより進化系のキリキザン咲夜さんを表したかったと言った方が正しいです♥️、勿論色キザンも好きですよ!?(一応誤解の無いように...))。



青いメイド服と青いカラーリング、刃物を武器に戦うという共通点(※咲夜さんの戦闘スタイルはナイフ投げです)...しっくりくるでしょう?(異論は認めない)

(※1枚目の画像は、©️上海アリス幻樂団様、並びにGOOD SMILE COMPAMY,INC様が運営されているスマホアプリゲーム『東方LOSTWORD~Remained Prayer in Gensokyo.』より)


●使用パーティー
前置きが長過ぎましたね。申し訳ありません。
さて、今回用いたパーティーはそんな咲夜さん(色違いキリキザン♀)を主役とした、咲夜さんを活かす為のパーティー構成となっています!

名付けて
『完全で瀟洒なメイド長による最後の晩餐(パーティー)』。

●構築意図
咲夜さん(色違いキリキザン♀)を活躍させるには、次のようなサポート(メンバー)が必要だと思いました。

①特性「まけんき」の発動による攻撃力ランクの上昇

この特性は相手の攻撃などで自身のステータス(攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)のいずれかのランクが下がることで発動し、自身の攻撃ランクを2段階上げることが出来ます。この特性を発動させられれば、咲夜さん(※色キリキザン♀)の攻撃力が大幅に強化できるのですが、なかなか狙って発動するのは難しいです。
そこで私はダイマックス技の追加効果に着目しました。ゴーストタイプのダイマ技「ダイホロウ」や悪タイプのダイマ技「ダイアーク」には、攻撃を受けたポケモンのステータス(各々、防御と特防を1段階ずつ)を下げる効果があります。キリキザンは悪鋼タイプなので、この2つのタイプの技(ダイホロウとダイアーク)を半減で受けることが出来、被ダメージを抑えつつ安全に負けん気を発動させ、自身の攻撃力を補強することが出来ます。剣盾の対戦環境において、ダイマックス技の追加効果による特性「まけんき」の副次的な強化を、キリキザンは大いに活かせるのです!

さて次に、相手にダイホロウやダイアークを撃たせたいのですが、貴重なダイマックスを切って高火力のダイマ技を相手が撃つには、こちらも少なくとも並の一撃では落ちない高耐久と、相手からすればダイマックスを切ってでも倒しておきたいぐらい強いポケモンが必要ですよね。そう、もうお分かりですね、このレギュレーション(GSシングル)で起用可能な禁伝達2匹です。

そこで敢えて私は、キリキザンの負けん気発動の為、ダイホロウとダイアーク、即ちゴースト技と悪技の両方を弱点とし、かつ高耐久なルギアとギラティナ(アナザーフォルム)を選んだ訳です。わざと強くて高耐久な禁伝2匹にダイアークとダイホロウの両方を一貫させること、これこそが咲夜さん活躍に最も必要な要素です。この「キザン-ルギア-ギラティナ」の並びは各々が悪、エスパー、ゴーストタイプでタイプ相性補完もバッチリですし(ここにノーマルタイプも入れると尚良い)、今後『メイド長による宴(パーティー)軸』と呼ぶことにします!!

また従来通り、特性威嚇を持つポケモン(環境だとランドロスウインディガオガエン等)に強いので、そういったポケモンを呼びにくくすることが出来ます。

②悪タイプによる悪戯心の無効化
環境には壁貼りとしてオーロンゲ、嵌めポケモン(※展開阻止も含む)としてエルフーンヤミラミも目にします。そういったポケモンのこちらを対象とする変化技を完封できるので強いです(オーロンゲの電磁波や、ヤミラミの鬼火無効)。


●型紹介
ここからは咲夜さん(色キザン♀)も含めたパーティーメンバーの型を紹介していきます。

1.キリキザン(色違い♀、NNさくやさん)
特性:負けん気
性格:陽気
努力値:AS252(余りH)
持ち物:拘りスカーフ
技:アイアンヘッド、駄目押し、瓦割り、ハサミギロチン

特性に関する強化や活かし方は前述したので省略します。S70族なので、最速にしてスカーフを持てば130族の上を取れ、特にコケコなんかをアイへで怯ませられれば美味しいと思い、スカーフ型にしました。タイプ一致技兼3割の怯みを最大限活かせるように後述のポケモン達にも「相手を麻痺にする要素がある」技を多く搭載してます。スカーフ型と相性の良いハサミギロチン連打で一撃必殺の恐怖を相手に植え付けたり、ダイマを切れば3ターンの間スカーフが失われる代わりにダイアタックとして相手の素早さを下げられます。

仮想敵は黒バド、ゼルネアス、ミミッキュ、オーロンゲ、ヤミラミエルフーン、高耐久受けポケモン達(ラッキー、ポリゴン2ブラッキー等)。黒バド相手には後述の麻痺要素等で上を予め取れるようにしておいてから、駄目押し(ダイアーク)で倒します。ゼルネアスのジオコントロールミミッキュの化けの皮は、アイヘで抜群を取りつつ3割で怯ませて無効にします(※この2匹に関しては後述のエースバーンでも対策してます)。オーロンゲは壁を貼ってきたら瓦割りで、スカーフで技が固定された場合、交代やダイマを切ることで拘りを一度解除してアイへ(ダイスチル)で対応しました。ラプラスのキョダイセンリツに関しても後出し(味方の死に出し)から瓦割りで対応し、速すぎるレジエレキに関しては他のポケモンと2匹以上で対応しました。ラッキーやポリゴン2に関してはギロチンが当たるかどうかが全てでしたね。


2.ルギア
特性:マルチスケイル
性格:臆病
努力値:HS252(余りC)
持ち物:弱点保険
技:エアスラッシュ、大地の力、ギガドレイン、電磁波

1匹目の禁伝枠です。特性「マルチスケイル」のお陰でHP満タン時に怪物じみた耐久を有しており、それを盾に相手の抜群技を耐えて弱点保険を発動、火力を確保するという型です。元々特防が高く(D154)、ダイアースを積めば一致技が半減されてしまう鋼タイプに打点を持ちつつ、削りながら更に特防を強化出来るので強いです。また、飛行タイプゆえ一致ダイジェットが撃てるので単体でもある程度戦えたと思います。ギガドレイン(ダイソウゲン)はカイオーガ並びにその対策ポケモンであるトリトドンガマゲロゲマルスケを潰すためのステロ撒きとして相手によく選出されたラグラージへの対策技です。

一致ダイジェットでS110の早いラインから更に加速していき、ザシアンやムゲンダイナを抜いて上からダイアースで倒すのも狙えましたが、弱点保険が発動しないと火力が出ず、倒し切れないままダイマが切れることも多かったです。また、ラッキーを受け出されることが非常に多く、元々はダイナ兼ラッキー対策に採用していたサイコショックを、鋼受け出しが増えたことで大地の力に変えたことで仮想敵がラッキーからザシアンに変わったのが奇妙でした(ダイナは変わらず)。

最終的な仮想敵はザシアン、ムゲンダイナ、ディアルガカイオーガを始めとする(特に地面複合の)水タイプ(トリトドンガマゲロゲラグラージ、妖複合のカプ・レヒレも)、一部の地面タイプや炎タイプ(グラードンガオガエン)等でした。大地の力をまだ搭載してない時に、ディアルガまひるみで2回くらい無理矢理突破したのは衝撃的でした。


3.ギラティナ(アナザーフォルム、NNカーマイン)
特性:プレッシャー
性格:陽気
努力値:HS252(余りA)
持ち物:食べ残し
技:シャドーダイブ、ワイドブレイカー、電磁波、身代わり

2匹目の禁伝枠です。元々は全く違う型で(白金玉持たせてオリジンフォルムに(※そのため特性は浮遊)、性格補正も臆病で努力値はHS252(余りC)、技構成は流星群、祟り目、電磁波、鬼火)、特殊技メインで受けをこなしつつ攻めようと考えていたのですが、スパボ級辺りで後述のウォッシュロトムとの兼ね合いが悪く、2匹とも機能せず大幅に型変更して現在の型に落ち着きました(※ロトムは後記します)。

HP極振りで何とLV50時の実数値が16n+1になっていて、食べ残しで無駄無く回復出来ます(※ダイマ時は知りません)。高いHP種族値(150)から相手の攻撃を一発耐え、電磁波を入れて素早さを逆転し、残飯で回復しつつ麻痺バグにも賭けつつ身代わりを残したり、シャドーダイブダイマターンを枯らしつつ高威力とゴースト技の一貫性の高さで相手に居座りか交代かの択を迫ることも出来ます。ワイドブレイカーやそれを媒介とするダイドラグーンの追加効果で相手のAを下げて物理を受け、身代わりが残ればこちらのペースと言える、そんな型です。基本的にダイマは切らないのですが、一応ダイホロウでBを下げられるので、最低限の物理ATもこなせますし、電磁波採用は、ゴースト技やドラゴン技は自身の弱点でもあるけど、高耐久故一発耐えて素早ささえ捲ってしまえば、逆にこちらがタイプ一致で相手の弱点も付いていけるからです(キザンやルギアのサポートも含んでますが)。

仮想敵は、白黒バド(※嘶きで能力が上がる前の)、(主に物理攻撃を主体とする)ドラゴンやエスパー、ゴーストタイプです(ゼクロム、ブラックキュレム、竜舞レックウザ、ドラパルト、日食ネクロズマ等)。


4.ツボツボ
特性:頑丈
性格:呑気
努力値:HB252(余りD)
持ち物:イバンのみ
技:岩石封じ、ステルスロックねばねばネット、堪える

場作り兼クッション(ダイマターン枯らし)要員です。先日の仲間大会でもテストしていたので、運用は簡単でした(元々は挑発対策にメンタルハーブを持ち、堪えるの代わりに耐久型対策の毒々を採用してました)。しかしいざ起用してみると、初手から相手の積みの起点にされたり(殻を破るや剣の舞、ダイジェット等)、挑発を打たれる場面が殆ど無く、メンハが腐ってしまう事が多かったです。そこで、毒々を堪えるにし、持ち物をイバンのみにすることで、特性で相手の一発を耐え、先ずステロかねばねばネットを撒き(構築上イベルタルやホウオウが重いので、選出されそうであればステロ優先、ザシアンや黒バド、レジエレキや(スカーフ持ちが多いイメージの)カイオーガが出されそうならネット優先)、次のターンイバンを食べて先に動き、もう片方の場作り技を使用するなり岩石封じで相手の素早さと行動保障を潰しておくなりして退場という流れが多かったです。イバン圏外だけど次ターンにイバン発動を狙う時や、相手のダイマターンを枯らしたい時には堪えるを使用し、上手く活かすことが出来ました(その為だけに一度下げて控えに残しておくこともありました)。

ステロを撒くことで、控えから出てきたポケモンの殆どにダメージが入るので、交代出しの場合キザンの駄目押しの威力も上昇させられたり、ネットを相手に踏ませられれば、ルギアにダイマが切れずダイジェットで加速できずとも行動する事が出来たり(※電磁波撒きも含め)、ギラティナが上から身代わりを貼れるようになったりと、サポーターとしてすごく重要なポケモンだったと思います。


5.ウォッシュロトム(菱形色違い個体)
特性:浮遊
性格:臆病
努力値:HS252(余りC)
持ち物:火炎玉
技:ハイドロポンプ、放電、怪電波、トリック

サポート要員兼特殊アタッカーです。
構築上こちらには行動保障が多いので(ルギアのマルチスケイル、ツボツボの頑丈等)、相手のカバルドンを始めとするステロ+欠伸ループ対策にこの型にしました。私のBDSPの実況動画を見て頂いたら分かるのですが、ウォッシュロトムは8世代から悪巧みを習得可能になったので、最速にしてHに252振り、火力は積んで補強した方が活躍しやすいと思っていました。HPに努力値を振ったお陰で、相手の一撃を耐えつつ攻撃出来るので、S振りにもよる行動回数の確保と、火力を両立出来るんじゃないかと考えていまして、最初は拘り眼鏡を持たせて火力を補い、初ターンに①上から高火力一致技を押し付けるか、②トリックで相手の行動を固定するか、或いは③拘ったまま積み、ダイマックスを切って拘りを一時解除し、高火力なダイマックス技で相手を殴ろうと思っていました。しかし実際運用してみると行動が窮屈で、特にザシアンにはじゃれつくでワンパンされてしまう等、GS環境では型として破綻していると感じました。そこでギラティナと同じタイミングで記載の型に変更し、ステロ+欠伸要員(大体カバやラグ等の地面タイプ)に受け出して火炎玉発動で欠伸ループを切りつつ、そのまま火炎玉をトリックで押し付け物理火力を削いだり、特殊アタッカーへの交換を読んで怪電波を撃ったりし、両受け?出来るサポート要員として活躍しました。放電で3割麻痺も狙っていき、キリキザンやルギアのまひるみ、及びギラティナの身代わりの起点作りサポートも遂行してくれました。


6.エースバーン(NN:Owen)
特性:リベロ
性格:意地っ張り
努力値:AS252(余りH)
持ち物:気合の襷
技:火炎ボール、蜻蛉返り、不意討ち、挑発

相手の起点作り阻止要員兼物理アタッカーです。ロトムの型紹介でも先述したように、こちらのパーティーは行動保障持ちが多く、相手にステロを撒かれるのは予想出来ていました。そこでS種族値118という速さを誇るエースバーンにまず読まれないであろう挑発を採用しました(実はTwitterの私のとあるFFさんも襷エースバーンに挑発を採用してて、活きているシーンを動画で見てたのできっと刺さると信じていました)。テンプレの珠リベロ最速AS型とは違い行動保障が襷のお陰であるので、安心して動かせました。最初は、最速で育て、挑発後、不利な相手には蜻蛉で交代、自身より速いけど抜群が付ける相手には不意討ち、そして有利な相手にはフレアドライブを採用することで外すことなく確実に相手を削りながら反動ダメージで襷を潰して相手の攻撃で倒されて自主退場するという発想でした。しかし襷を潰してしまうと再度出した際に自身より速いが相性上有利なザシアンや黒バドに勝てなくなってしまったので、外す可能性があるけれど火炎ボールを採用し、自身より速い相手の一撃は襷で耐えて返しの技で倒せば良いので、性格補正を意地っ張りにして火力を採りました(準速にしたことで起点作り阻止性能が落ちたように思われるかもしれませんが、それでも最速ガブリアスより速いので問題は無かったです)。あと、自身も炎タイプでステロが刺さるのでステロ撒きを呼びやすく、初手で出して挑発が決まることは非常に多かったです。その他にもゼルネアスのジオコントロールを防げた場面が多くありました。

●選出とパーティー使用雑感
選出はルギアはほぼ確定で、その次にキリキザンやツボツボ、エースバーンを、一番少ないのはギラティナロトムでした。禁伝のギラティナが少ないのは禁伝2匹の現行レギュレーションでは自らパワーを下げることになるので意外と思われるかもしれませんが、今回のギラティナは、禁伝だからこそ意表が付ける型なので、連勝してランクを上げていこうとする上では、積極的に選出したいとは思えませんでした。

●最後に
本当は先シーズンで達成するはずでしたが、仲間大会やら動画作りやらで遅れてしまい、今シーズンでの達成と相成りました。長年入手を望んでいた色違いキリキザンを♀で入手し、好きな東方キャラクターの咲夜さんに(※2次元ですが)擬人化して戦えたのは素直に楽しかったです!
リボンも付けて上げられて大満足!!

では皆様、次の投稿でお逢いしましょう!
ではでは(^-^)/

【ポケモン剣盾仲間大会】水単タイプ統一パーティー【シンプルシンパシー】

皆様、こんにちは。
大の字です。

今回は剣盾で4/23に行われた、実況者のシャーレ(@shiyarei_uxie)さん主催の仲間大会「シンプルシンパシー」に、水単タイプ統一パーティーで参加してきましたので、構築を詳述したいと思います。


●大会ルール
ランクマシングルのフラットルール6350(※6体の中から3体選び、Lvは「全て50に」統一される)に準拠したもので、以下の制限ルールが設けられています。

①パーティーに含めることの出来るポケモンは「単タイプ」のもののみ。

例えば、ピカチュウは「電気」単タイプなので参加可能ですが、エモンガは「電気/飛行」複合タイプなので参加出来ません。

②ランクバトルシングルのシリーズ9で使用可能なポケモンに限る。

所謂、「冠環境」までのポケモンが参戦可能で、ミュウツーやザシアンといった所謂「禁止級伝説ポケモン(禁伝)」は参加出来ません。

③ヒバニー、ラビフット、エースバーン、原種ヒヒダルマヒヒダルマ(ガラルのすがた)は特性に関わらず、タイプが変わる可能性があるので使用禁止。

エースバーンは特性猛火であっても使用不能ですし、ヒヒダルマも力ずくや五里霧中でもパーティーに入れられません。

上記①~③全てを充足したポケモンが使用可能であり、今回の私のように必ずしも「タイプ統一パーティー」にする必要はありません。また、メタモンと、シルヴァディは持たせるメモリ問わず参加可能です。


●使用パーティー
スイクン軸水単色パーティー

今回、私は参加を決める段階で嫁ポケモンであるスイクンと共に、扱い慣れている水ポケモンのみのパーティー(所謂、水タイプ統一パーティー)で戦おうと思いました。理由は、私が水タイプが好きで精通しているのと、前回スイクンと参加した仲間大会(実況者の上半身シーラカンス(@johanshin2525)さん主催の「濁点半濁点禁止杯」)で、主に考察不足により嫁ポケを十分に活躍させることが出来なかったので、その雪辱を果たしたかったからです。


●環境事前考察
大会前の段階で、Twitterハッシュタグ(#)を利用して、今大会の考察をしてらっしゃる方々のツイートや、シャーレさんが行われた試運転会の情報から、どのポケモンが環境上位に来るかは大体予想出来ていました。
剣盾で使用可能な飛行単タイプが実質トルネロスのみであること(輝石アオガラスを使った方は居たのでしょうか?)と、比較的(主に物理方面で)高耐久のポケモンが多いイメージがある鋼タイプが少ないこと、エースバーンやヒヒダルマといった強い炎タイプが参加不可能であることから、特性グラスメイカーにより自身でグラスフィールドを貼りながら、その際タイプ一致で先制技グラススライダーを撃て、かつ相手の特性を無視して攻撃できるキョダイコランダを使えるゴリランダー(特にキョダイマックス個体)がトップメタになるのは明らかで、只でさえ強いのにこちらは弱点を全員が2倍以上で突かれるので対策は言わずもがな必須でした。
結局大会後のポケモン使用率ランキングでも、ゴリランダーが1位、超高速(S200族)且つ特性トランジスタにより、物理特殊問わず電気技で水タイプの弱点を上から突いてくるレジエレキが2位と、水ポケモンにとって地獄のような環境でした。

この2匹への対策は必須で、且つそれ以外の強ポケ達への対策も考察の段階で細かく行いました。それを水ポケモン達の型と合わせて紹介していこうと思います!


●型紹介
1.スイクン
特性:精神力
性格:臆病
努力値:H140-C236-S132
持ち物:食べ残し
技:エアスラッシュ、凍える風、瞑想、身代わり

特性は王者の印持ちスキルリンクチラチーノによるまひるみ(※電磁波覚えます)対策、努力値調整は、H=16n+1調整により残飯の回復効率を最大にしつつ身代わりを4回貼れるように、Sはダイジェットによる1段階上昇或いはこご風による相手のS1段階下降時に、最速130族まで抜けるようにしています(※シンプルシンパシー環境下で抜きたいのは特殊電気技で弱点を一致で突いてくるサンダース)。エアスラッシュや凍える風で苦手な草タイプへの抜群打点を取りつつ、上述の素早さ逆転からの怯みも狙っていけるので、最悪、確率で勝てる可能性があります(加えて自身は怯まず、瞑想で火力と特殊耐久を補いながら身代わりを残しつつ削れたHPを回復しながら戦えます)。一番やりたかったのは水タイプの天敵であるチラチーノを逆に怯ませて倒そうという意趣返しです(※しかし使用率データではチラチーノは使われていたものの、自身は一度も当たりませんでした...)。他の仮想敵は環境トップに予想されていたローブシンです(こちらは何度か入っているPTに当たりました(※選出はされず))。

2.カメックス(キョダイマックス個体)
特性:激流
性格:臆病
努力値:CS252
持ち物:ラムのみ
技:悪の波動、波動弾、ウェザーボール、殻を破る

特殊積みアタッカーです。仮想敵はチラチーノポリゴンZサマヨールクレセリア等です。中でもサマヨールは鬼火による物理受け性能の高さから、物理技で相手をするのが難しいと判断し、2割で怯ませながらの突破も狙える特殊悪技の悪波で対策しました。クレセリアも瞑想による強化に特殊耐久を依存しがちなので、遂行速度で優る殻やぶ(+悪波)で崩しを狙っていきました。大会当日は、進化前のヨマワルクレセリアと各々1度ずつ当たりましたが、両者共にトリックルームを覚えるので、此方は一撃での突破は難しいと判断し、殻を破るから入ったのが裏目となり、トリルを展開されてしまい、S上昇が仇となってしまいました(瞑想クレセは起点にされる恐れもあるので結果論ですが、ヨマワルに対しては怯みによるトリル展開阻止を優先すべきでした)。また、この2匹に限らず例え積んだとしても、次ターンにダイマを切られて耐えられるケースが多かったので、今後の殻を破る積みアタッカー運用に関しては、より慎重な立ち回りが求められそうです。
持ち物に関して、ラムのみはチラチーノの電磁波対策(とあと一応鬼火によるスリップダメージ予防)です。また、ウェザーボールを採用したのは、後述する雨降らしニョロトノの雨と合わせて、タイプ一致技として(キョダイホウゲキも)撃てたり(その為、特性は激流)、晴れや霰といった天候に書き換えられたとしても、ダイバーンやダイアイスとしてタイプを変えつつ撃てるので強いです(特に苦手な晴れ時に、水タイプが持ちにくい炎打点としたり、霰時も氷打点として、苦手な草タイプに打点が持ち得るので採用しました)。最悪、ダイアタックとして上から相手のS下げ、起点化を阻止できます(が上述したようにトリルの餌食になりました...)。
大会当日は、出来るだけ上を取って倒しそのまま無双したかったのですが、補正を控え目にしなかった分、火力が不足し、倒し切れないことが多かったです。

3.ニョロトノ
特性:雨降らし
性格:呑気
努力値:HB252
持ち物:リンドのみ
技:渦潮、飛び跳ねる、滅びの歌、守る

カメックスのウェザーボール(及びキョダイホウゲキ)の為の雨起動要員だったり、後述のアズマオウと並べることですいすいによる上からの制圧を相手に誤認させる狙いもありました。先述したように出し入れするだけで天候を変えられるので、相手の雨対策の日照りキュウコンや雪降らしバイバニラ対策として、出来るだけ対面時に特性発動順で雨を降らせられるように、素早さに下降補正を掛けました。また、それだけでなく、自身で渦潮の火力を補強しながら、相手をキャッチし、滅びの歌の判定勝ちも狙えるようにしています。飛び跳ねるで対草や非常に多い単格闘タイプ相手への打点を持ちつつ、守ると合わせて(滅びだけでなく)、相手のダイマックスターンも枯らせます。仮想敵はドレディア軸の晴れ展開と、主に天然ピクシー(を始めとする害悪ポケモン)です。水パーティー全体でのゴリランダー対策の一匹でもあり(※メインではない)、物理防御に特化し、草技半減実により何とかゴリランダーを倒そうという型になっています。
大会本番では、ドレディア相手に初手ダイマからのダイジェット2発で蝶舞ドレディアのC1段階上昇ダイソウゲンをリンドで耐えつつ対面勝ちすることも出来ました。滅びの歌による判定勝ちが一度も出来なかったことは悔やまれます。

4.アズマオウ
特性:避雷針
性格:陽気
努力値:AS252
持ち物:気合の襷
技:ドリルライナー、剣の舞、水浸し、角ドリル

対電気ポケモン要員です。レジエレキを始めとする電気タイプが一匹以上でも居たら確定で選出したと思います。基本的には前述の雨展開(すいすい)ミスリードもあり、電気ポケモンの電気技を読んで受け出しします。特性による無効化ですが、草技と違い一貫を切れる(草食持ちは8世代環境では単水タイプには居らず、ゴリランダーのキョダイコランダのように特性を無視してダメージを喰らう恐れも殆ど無い)ので、安定して繰り出せました。また、トップメタと予想されたレジスチルが要塞化しても(余裕があれば剣の舞を積んで)、急所に当たり易い抜群を付けるドリルライナーで何とかしようと思っていました。その他の耐久ポケモン(トップメタ予想のポリゴン2を始め、ラッキー、ハピナスブラッキー等)や、水ミラーへの対策として(普段扱ってるから分かるのですが、水ポケモンは耐久寄りが多く、耐性も優秀で、お互いの一致技が半減されるので泥沼化し易く対策必須です)一撃技の角ドリルを採用しました。飛行タイプ(トルネロスやフライングメモリ持ちシルヴァディ)に地面技のドリルライナーを当てたり、ゴーストタイプも角ドリルで倒せるように水浸しを採用しました(※技の詳細な仕様はこの動画をご覧下さい→https://youtu.be/DXM8TurH43c)

5.シャワーズ
特性:潤いボディ
性格:穏やか
努力値:HD252
持ち物:弱点保険
技:欠伸、願い事、守る、バトンタッチ

特殊受け兼サポート要員です。補助技しか入れていないので、上から挑発を打たれると機能停止する為、様子見に守るを採用しています(※一応、シンプルシンパシー環境下で挑発を覚えるポケモンは全て記憶していましたが)。守るは他に欠伸と合わせてラスト1匹を確実に眠らせて起点作りやニョロトノの滅びの歌のターン消費に使えたり、願い事の次のターンに守って確実にHPを回復したり、相手が(主に特殊の)電気技や草技を持っているかの確認を行い、弱点保険起動からの後攻バトンタッチで、安全に味方を繰り出せる為にも使えます。潤いボディは最悪、ニョロトノの雨と合わせて耐久型対策の毒等も治せて生存確率を高められます。
大会では、ブイズ故の宿命なのかバトンタッチを読まれて弱点を敢えて突かれず一度も決まりませんでした。これが決まればカメックス等で無双も狙えただけに非常に残念でした。

6.オシャマリ
特性:潤いボイス
性格:図太い
努力値:HB252
持ち物:進化の輝石
技:冷凍ビーム、円らな瞳、アクアリング、ミストフィールド

ゴリランダー対策ポケモンです。冷凍ビーム(やダイアイス)で弱点を突き、グラスメイカーからのグラスフィールド起動、先制(フィールド補正有り)グラススライダーやその他の草技対策にミストフィールドを採用しました。更にゴリランダーの物理火力を削ぐ狙いで、フィールドを書き換えた後、先制でAを下げるべく円らな瞳も採用し、減ったHPを回復する為にアクアリングも入れました。基本的にはゴリランダー入りに初手投げし、対面からはダイマックスを切って草技を耐え、ダイアイス2発で倒します(当日も2回、シミュレーション通りに出来ました!)。稀に裏から交代出しされる場合もあると考え、上述したような技構成になりました(ゴリランダーへの交換読みでミストフィールド選択、ゴリランダー登場で一時グラスフィールドになるが、即座にミストフィールドに張り替え、先制グラスラを防ぎつつ、逆にこちらが円らな瞳で先制する)。残念ながら、このメタが活きることはありませんでしたが、それでも他実況者さんから学んだメタ張り(※最強実況者全力決定戦のイレベンさんVSしぇいどさん戦で、イレベンさんがカプ・レヒレに対してジャローダの蛇睨みで麻痺を入れるため、グラスフィールドを技として採用していました)を大会当日に狙っていけて楽しかったです。また、特性が潤いボイスなのはポリゴン2にトレースされて音技を撃たれても、水技に変わり半減で受けられるからです。
立ち回り時に特に注意した点は、ゴリランダーは挑発や叩き落とす、剣の舞を覚えるので、基本即座にダイマックスしてダイアイスを撃つようにしていました。それでも一度輝石を叩かれたのは甘かったです。


●選出について
要警戒ポケモンとこちらの対策ポケモンは次の通りです。

☆環境トップ予想ポケモン
①ゴリランダー→オシャマリニョロトノ
②レジエレキ、レジスチルアズマオウ
ポリゴン2アズマオウニョロトノ(渦潮でキャッチして、滅びの歌で)
ポリゴンZクレセリアカメックス
ローブシン(を始めとする格闘タイプ)→スイクンニョロトノ(飛び跳ねる(ダイジェット))

★その他の対策必須ポケモン
チラチーノスイクンカメックス
・(晴れ+)ドレディア(orリーフィア)→ニョロトノ
バイバニラ(及び軸霰パ)→ニョロトノカメックス
・その他の草ポケモンニョロトノスイクン
ライチュウデンジュモク、エレクトロメモリ持ちシルヴァディアズマオウスイクン(※特殊草技持ちの可能性がある為)。
・その他の電気ポケモンアズマオウ


●大会総括
シャーレさんが大会後に発表した使用率ランキング(※参加者はPokemon HOMEでも確認可能)でゴリランダーとレジエレキがワンツーフィニッシュしていた通り、大会を通じて殆どこの2匹(特にゴリランダー)を相手していた気がします。結果3勝しか出来なかったものの、水単タイプパーティーで挑むには余りにも極限環境でしたので、オシャマリでゴリランダーを倒すなどやりたいことは出来て楽しかったです!嫁ポケモンスイクンで負け筋を潰して勝ちに詰め切れたのも、自信も含め今後の大きな収穫になりました。


●最後に
最後に、今後剣盾で仲間大会に参加される読者さん向けにですが、猛者の集う仲間大会で好成績を収めたいなら、こういうキツすぎる縛りは止めて素直に強いポケモン達を使った方が良いと思います(苦笑) それでも、水タイプ統一のようなコンセプトのあるパーティーや好きなポケモンで戦いたい!という方向けに本記事が一助となれば幸いです。

ここまでお読み頂き有り難うございます。また次の投稿でお会いしましょう!

【ポケモン剣盾GSダブル】両禁伝保険加入軸追い風トリルスイッチ結論パ【シーズン28ランクママスボ級達成】

皆さん、お疲れ様です。
大の字です。

今回、ポケモン剣盾のランクマシーズン28にて、ダブルバトルマスターボール級を達成しましたので、構築記事として記していこうと思います。
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レギュレーションは前回の記事(2022INCMarch)と同じGSルール(※フラットルールでは使用できない特別なポケモン達、通称禁止級伝説(以下、禁伝と記す)をパーティーに2匹まで入れることができるもの)で、マスボ級達成時のパーティーも使用しているポケモンの種族自体は全く同じなので詳細は割愛しますが、まだ読んでない方は先ずこちらをご覧下さい。→https://dainoji88.hatenablog.jp/entry/2022/03/13/233619

●変更点
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上のパーティー画像を見て頂いたら分かるように、以下の2点を変更致しました。

①デスバーンの技を「置き土産」から「守る」へ変更。
②マホイップを別個体に変更(※それに伴い、型(特性、持ち物、技の3点)が大きく変化)。

まず①について。
置き土産を採用していたのは、死に際に、主に相手のダイマックスエースのダイマックス技等による攻撃系ステータスの能力上昇を引き下げ、且つ味方のトリックルームエースポケモン(白バド)に十分なターンを残す為でした。しかし、ランクマではスパボ級辺りからプレイヤーのレベルが上昇し、デスバーンのトリル展開をサポートするコジョンドの動きが読まれ易くなりました。具体的にはサイドチェンジを読まれてデスバーンに攻撃を集中され展開前に倒されたり、トリルを展開出来てもコジョンドを倒されずに、逆に白バドの弱保起動要員であるデスバーンを先に倒されたりしてしまうことが増えました。
またトリルエースの強力なライバルとなるソルガレオの存在もあり、様子見兼トリルターン枯らしのダイウォールが増え、置き土産が上手く機能しなくなりました。

そこで、置き土産を守るに変えてみると、初ターンに相手の出方を伺う様子見に使えたり、トリル展開直後のターンに守るをすることで、「雨下カイオーガのダイストリームが飛んできたとしても、1/4に抑えてギリギリ生き残ることが出来る」ようになりました。コジョンドだけ倒してもらい、安全に白バドを死に出し出来、そこから岩石封じによる、所謂“味方殴り”ギミックの起動(能動的な弱保の発動)も比較的安定して行えるようになりました。

次に②について。
最初マホイップは追い風やトリックルーム、両壁といった、アーマーガァやデスバーンの場作りに対する、相手の挑発での妨害を牽制する為に特性が「アロマベール」の個体を採用し、技も溶けるを積んで自己再生で回復しながら、接触物理技を受けて相手を削るためゴツゴツメットを持たせていました。
しかし、役割対象のポケモンが比較的少ないことや、そもそも溶けるを積む余裕が余り無いこと、「ダイマックス技が非接触である」こと等が影響し、余り役割を果たせていませんでした(※INCから続いて殆んど選出すら出来ていませんでした)。
更にスパボ級以降の高ランク帯では、「モロバレルのキノコの胞子を始めとする催眠技」が多く飛んでくるようになり、ダイマックスエースの禁伝2匹(特に白バド)が、ダイマックスターン中に眠らされ、そのままターンを枯らされたり、展開要員では特にデスバーンが粉技を浴びる事が増え、ギミックはおろか展開すらさせてもらえない状況が数多くありました。
そこでもう一つの通常特性「スイートベール」に注目しました。この特性を持つポケモンが場に居るだけで、自身だけでなく味方も眠り状態にならなくなりますが、夢特性から通常特性への変更は出来ない為、一から育成しました(ハートアメざいくの、ミルキィソルト個体)。
最初は、特性以外同じ技構成(マジカルフレイム、デコレーション、溶ける、自己再生)と持ち物(ゴツメ)で起用していたのですが、それでもやはり役割をこなすには何かが足りないという具合でした。見せ合いの時点で相手のパーティーモロバレルが居たら確定で選出していたのですが、パワー負けしないように禁伝を2匹とも選出する関係上、残り1匹に展開要員(圧倒的にデスバーンの方がアーマーガァより選出機会が多い)を選出すると、展開をサポートする為のコジョンドが選出出来ず、選出が窮屈になった結果、展開すら出来ない時がありました。
どうすればマホイップを十分活躍させられるかランクマで試行錯誤した結果、「場の状態に関わらず」必ず味方にデコレーションをして、エースのバフさえ出来れば、そのエースで勝ち切れるのでは無いかという考えに至りました。そこで、技の自己再生を「堪える」に、持ち物を「イバンのみ」に変更することで、一旦相手の攻撃を堪えてHP1で耐えてから、イバンのみを発動し死に際に味方にデコレーションすれば、そのターンバフを受けた味方は、「AとCが各々2段階上昇した状態で相手に大ダメージを高確率で与える」事が出来ました。イバンのみは、追い風やトリックルーム等も含めたポケモンの素早さに関係無く、「HPが1/4以下」という発動条件さえ満たせば、そのターンの行動順を早く出来るので汎用性が高く、催眠対策にマホイップを選出したら安定して活躍してくれました。尚、現ランクマ環境に於ける主な催眠技は以下の通りです。

モロバレルの「キノコのほうし」
トリトドンブラッキーの「あくび」
バタフリーフシギバナの「ねむりごな」

これらの技を持つポケモン(特にモロバレルと、特性複眼で高命中率で眠り粉を撒けるバタフリー)が相手のパーティーに居たら、「初手出しではなく(※重要)、基本的に控えにマホイップを置いて、相手がこれらのポケモンを場に出した次のターンに催眠技を読んで、味方を催眠技から守る為に交代出しし、相手の1ターン(の内の催眠技という強力な一手)を腐らせる」事が肝要でした。

●戦績雑感
(1)~スパボ級到達まで
INCの構築そのままと、前回の記事で記した動かし方でモンボ級は抜けられました。

(2)~ハイボ級到達まで
ここから初心者ではなく、ある程度ダブルバトルを戦い慣れた中級者が増え、勝ち抜くのが難しくなりました。催眠技が増え出したのもスパボ級からで、デスバーンの守る搭載も含め、マホイップの個体変更が活き、最後は4連勝でハイボ級に上がれました。
スパボ級から増え出した厄介な相手としては、
・上述した催眠技持ちポケモン
・「このゆびとまれ」で相手のダイマエースにダメージを与えさせてくれず、且つ味方殴りギミックを崩してくるイエッサン♀
・初手出しの多いコジョンドとデスバーンの2匹に高火力タイプ一致技(飛行技と悪技)と先制技(不意討ち)で縛ってくる禁伝のイベルタル

が特に厄介でした。

(3)ハイボ級
パーティーを修正した後でも、連勝する事が困難な猛者ばかりでした。流石、中級者がしのぎを削るスパボ級を抜けてきただけあって、初手出し負けが増え、且つ「コジョンドのサイドチェンジが高頻度で読まれた」だけでなく、プレイングも一級品のプレイヤー達と多く当たりました。中でも特に驚かされたのが、「ライチュウーホウオウートリトドン」からなる能動的な弱保発動ギミックで、「初手にライチュウとホウオウを出し、ライチュウで電気技を牽制しつつ此方の意識から一旦外した上で、ボルトチェンジをホウオウに当て“交代しながら”ホウオウの弱保を発動、トリトドンを交代出しして、水技からホウオウを守る」というものでした。味方殴りギミックは数あれど、「交代」を絡めながら発動するものは初めて目にしたので、あっと驚かされましたね。

他に要注意の要素としては、
・黒バドやニャオニクス♂のトリル封印(+スキルスワップ)
・オーロンゲのイカサマ
等が挙げられます。

●最後に
INCMarchに続いて、嫁ポケモンの一匹であるコジョンドと、ダブルバトルのガチ環境を戦い抜きましたが、複数戦独自のギミックや読み合いがシングルとは違って新鮮且つ面白かったです。マスボ級到達という結果を残す過程で、高次元の戦いをダブルバトルで出来たのは、私のポケモンライフに於いて、重要な経験になりました。

最後に、非常に長文になりましたが、ここまでご覧頂き有り難うございました。次回の記事でまたお会いしましょう!

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【ポケモン剣盾GSダブル】両禁伝保険加入軸追い風トリルスイッチパ【INCMarch最高レート1647】

皆さん、こんにちは。
大の字です。

私の雑記ブログを読んで頂き有り難うございます。

さて、記念すべき第一回は、公式のインターネット大会である「2022 International Challenge March」のマスターカテゴリーで使用したダブルバトル用のパーティーを紹介したいと思います。

●使用パーティー
『両禁伝保険加入軸追い風トリルスイッチパ』
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今回のレギュレーションは所謂「GSダブル」で、通常のランクバトルでは使用不可能(だったはず)の伝説ポケモン(以下、禁止伝説:禁伝と記す)を2体までパーティーに入れることが出来ます。

今回私が選んだ禁伝は、バドレックス(はくばじょうのすがた)(以下、白バド)と、カイオーガです。この2匹に、語尾に「ほけん(保険)」と付くアイテムを持たせている(※上の画像を参照のこと)ので、『両禁伝保険加入軸パーティー』と名付けました。

また、この2匹を活躍させる上で、常に先手を取って上から禁伝の種族値パワーで相手を制圧していこうと考えました(特にダブルバトルではこういった戦術が有効です)。比較的早目のカイオーガには追い風(やからぶりほけん)による上からのサポートを、対して鈍足の種族値を持つ白バドにはトリックルームによる下からのサポートを施し、この戦術を通して勝つ方向で構築を組みました(追い風トリルスイッチ)。

●パーティーの主役
さて、サポートをする際に最適なポケモンを探して構築を組んでいく段階で、まず追い風やトリルを起動する場作りポケモンが倒されないようにする必要があると思いました。そこで、予てより活躍させたいと思っていた嫁ポケモンの1匹(全ポケモン中3番目に好き)であるコジョンドに注目しました。元々コジョンドは特性(精神力)や技(猫騙し、フェイント、ワイドガードファストガード、サイドチェンジ)がダブルバトルで活きるポケモンであり、私には色違いの♀コジョンドを公式大会の場で輝かせたい想いが強くありました。実は今回のパーティーは、「ザシアンを絶対使わない」前提の元、コジョンドのサポートが現環境で最大限活きる方向での禁伝2匹選びになっています。つまりパーティーの主役は紛れもなくコジョンドなのです(後記しますが、選出率もかなり高かったです)。

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ピンク色で細身、しなやかで美しい...♥️

●型紹介
1.コジョンド
陽気AS@気合の襷
特性:精神力
技:瓦割り、叩き落とす、サイドチェンジ、ワイドガード

タイプ相性と精神力の強化(威嚇無効)により、環境に多いガオガエンに圧倒的に強く、またオーロンゲやクレッフィといった壁貼りに対しても、光の粘土を叩き落としつつ、壁を無効化出来るので強いです。キョダイマックスしたラプラスのキョダイセンリツによる壁貼りは、媒体が絶対零度であったりしますし、滅びの歌の搭載により、数的不利を取るとダブル特有の守るの多さからそのまま負けてしまう事もありました。他にはポリゴン2に対して輝石を叩いてから格闘技で攻めたりできますし、対サマヨールもやや有利でした。時にはゼルネアスのパワフルハーブを叩き落とすこともあり、それだけでなく最低限の黒バド対策にもなりました。
また、主にカイオーガグラードン、及び白黒両バドレックスの全体技対策に入れたワイドガードで味方を守れることも多かったです。しかし、レート1500後半から1600後半までの実力者相手には有名な猫騙しも含め警戒されやすく、初手からダイマックスを切られ怯みを無効化しつつ単体攻撃に切り替えられました。そこで採用したサイドチェンジが活きる場面が多くありました(猫騙しは事前練習の段階で読まれ易過ぎるということで敢えて外しました)。こういった技選択も含めて、サイドチェンジを見せた後に連続で選択するか否かの択が生じ、やや安定性に欠けた気もしました。

2.デスバーン
呑気HB@メンタルハーブ
特性:さまよう魂
技:地均し、岩石封じ、トリックルーム、置き土産

トリックルーム起動要員です。耐久は物理防御に特化することでA特化ゴリランダーのGF(グラスフィールド)化鉢巻グラススライダーを"確定"で耐えます。また、剣王ザシアンの不撓の剣を奪ってAを上げたり、威嚇を奪って相手のAを下げたりも出来ます。また電気技(特にレジエレキ)の一貫を切る地面枠としても採用しました。トリル後は置き土産で相手の能力を下げながら早期退場して後続の味方に十分なトリルターンを残せましたが、それも含めてターン管理がシビアでした。生き残った場合はトリルエースの白バド(※詳細は後述)に岩石封じを当て、更に白バドのSを下げつつ、弱点保険を起動させたりも出来ました。

3.バドレックス(はくばじょうのすがた)(白バド)
勇敢HA@弱点保険
特性:人馬一体
技:ブリザードランス、十万馬力、種爆弾、鬱憤晴らし

最遅のトリルエースです。デスバーンの"味方殴り"により能動的に弱保を発動させれば無双が狙えました。威力130のタイプ一致全体技かつ通りの良い氷タイプのブリザードランスが強過ぎました。鋼を多く呼ぶ為、十万馬力も採用し、カイオーガを始めとする水タイプをトリル下で狩る為に草技も搭載、後はミラーや黒バド用に悪技も採用しました。岩石封じでSが下がるので、トリル下で“加速”しつつ、同じターンに鬱憤晴らしを打てれば威力も上がり、シナジーが見込めます。

4.マホイップ
図太いHB@ゴツゴツメット
特性:アロマベール
技:マジカルフレイム、デコレーション、溶ける、自己再生

最強のバフ要員です(特性により場にいるだけで味方も含め挑発無効)。大会直前にマホミルレイドが復刻してたので、どうせならと起用しました(因みに姿はベリーアメざいくのミルキィバニラです)。専用技デコレーションは、『守るやダイウォールも貫通する』ので、安全に味方を強化出来ます。選出機会は少なめでしたが、先に溶けるを積んでおけば接触技主体の物理アタッカーには自己再生を連打するだけでゴツメダメで倒すことが出来ます(机上論)。特殊ATに最低限抗うため、呼びやすい鋼対策も兼ねて炎技のマジカルフレイムを搭載しました(※最悪白バドの弱保トリガー+鬱憤晴らしの威力UPも狙えます)。

5.カイオーガ
控え目HC@空振り保険
特性:雨降らし
技:根源の波動、雷、吹雪、守る

追い風も合わせて上から制圧するエースアタッカーです。グラードンと素早さ種族値が同じであることや、潮吹きとの相性の良さで拘りスカーフ持ちが多いことから、基本的に天候を上書きされやすいので、今回は敢えて素早さに振らず、高威力の低命中率技を搭載して、技外しによる空振り保険の発動でも素早さを補えるようにしました。

6.アーマーガア
穏やかHds@光の粘土
特性:ミラーアーマー
技:追い風、リフレクター、光の壁、徹底抗戦

追い風起動かつ両壁貼り要員です。素早さは追い風下で最速ドラパルト抜き抜き、耐久はHに極振り、余りをDに振ることで構築上不利なイエッサン♀+黒バド軸に強く出られます(無補正C252黒バドの珠全体アストラルビット+C特化イエッサン♀のPF(サイコフィールド)下全体ワイドフォースを確定耐え)。ミラーアーマーにより、ダイマックス技の追加効果によるデバフや、威嚇を跳ね返すのも強かったです。また、場作り後はスムーズにタイプ一致徹底抗戦で自主退場出来ます。

●選出
基本選出は相手のパーティーにパワー負けしないように禁伝2匹とも選出します。また同時に追い風(上から)及びトリル(下から)の両方の展開へ対応も効くので、一方的に負けることも避けられました。

トリルの展開はコジョンドでデスバーンを守りつつ行い、展開した後はコジョンドには早目に倒れてもらい、白バドに多くのトリルターンを残すようにします。デスバーンが生き残ったら味方殴りギミックの発動も狙えます。

上からの展開は基本的にカイオーガ+アーマーガアorコジョンド(稀にマホイップ)の選出から始めます。初手でカイオーガは守るかダイウォールをし、アーマーガアによる追い風起動を基本的に優先します。ガアは光の粘土持ちなので、状況次第では壁貼りからの方が良い場合もあります(※ゴリランダーが初手に出て来たら、ダイマックスしないとオーガが出落ちするのでそこだけは要注意!)

●使用感
基本的にスイッチパーティーは選出からまず追い風かトリルかどちらから行くのかを見極め、出し勝たないといけないので、見せ合いの時点で選出ポケモン及び順番は大体決まっていました(①コジョたん+デスバーン、裏に白バドオーガ、か②アーマーガア+カイオーガ、裏にデスバーン+白バド、の2パターン)。①(コジョンドスタート)の場合は、出し勝って且つワイガとサイチェンの択を制すればそのままギミックを通して勝てました(失礼に聞こえるかもしれませんが低レート帯では大体ワイガで、高レート?帯ではワイガが読まれるので、サイチェンが刺さりましたね)。残念ですが、ザシアン+カイオーガ軸のパーティーと当たり、最初にその2匹から出された場合はまず勝てなかったです(降参安定でした)。

●最後に
トップメタのザシアンを使わずに、好きなポケモンを軸としたパーティーで勝つのは難しいです(私はダブル不慣れなので尚更でした)。しかしそれでも、大好きなコジョンドを最大限活かせるダブルバトルの舞台で(ザシアンを始めとする厨ポケ無しで(あ、オーガは水ポケなので許して。地雷型だし()))活躍させたかったので、今回のような構築になりました。結果的に、それなりの戦果は得られた(レート最高1647、最終1585。最終戦績26勝19敗で3日間負け越し無し(初日10勝、2日目と最終日が8勝))ので嬉しかったです。
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最後に、非常に長文になり申し訳ありませんでした。本記事をここまで読んで下さった方に、好きなポケモンで勝つ醍醐味が少しでも伝わったなら幸いです。では、また次回の更新でお会いしましょう!
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ブログ 始めました。

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主に水ポケモンの育成論(型紹介)や、パーティー構築に関してこれからの投稿で紹介していきたいと思っています。
宜しくお願いします。

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