水ポケモン好きによるポケモン雑記

大の字のブログです。主に水ポケモンの育成論(型紹介)やパーティー構築について記しています。

【ポケモン剣盾GSシングル】完全で瀟洒なメイド長による最後の晩餐(パーティー)【シーズン31ランクママスボ級達成】

皆さん、お疲れ様です。
大の字です。

今回、ポケモン剣盾のランクマシーズン31にて、シングルバトルでマスターボール級を達成しましたので、構築記事を記していこうと思います。

●レギュレーション
前シーズン(30)に引き続き「GSシングル」となっています(※通常のランクバトルでは使用不可能(だったはず)の伝説ポケモン(以下、禁止伝説:禁伝と記す)を2体までパーティーに入れることが出来るルール)。

◯まず始めに ~東方と十六夜咲夜について~
さて、皆さんは「東方Project」というコンテンツを御存じでしょうか? オンラインでポケモン対戦をしたり、YouTubeで動画を見たりする皆様ならお分かりでしょうが、ZUN氏(通称、神主)と呼ばれる方が同人弾幕STG(シューティングゲーム)として生み出したのが始まりで、原作はしっかりコミケとかで頒布されているゲームだったりするんですが、今やその枠に留まらず様々な型で目にしますよね?(最近ですと、東方キャラの博霊霊夢霧雨魔理沙が合成音声で話す「ゆっくりボイス」を用いた動画スタイルの一つ「ゆっくり茶番劇」が個人VTuberによって勝手に商標登録され、騒動の末申請が取り下げられるという一件がありました) その「東方Project」作品群に登場するキャラクターの一人、十六夜咲夜(いざよいさくや)が私は好きでして、東方のキャラでは、アイコンにしている大ちゃん(大妖精)に次いで、2番目に推しているキャラクターなのです。

また、私は色違いキリキザンが大好きです。私の好みのポケモンはどちらかというと格好良いより、美しいや可愛い(かつ強い)系の子達なのですが(スイクンやグレイシアが好きということでお察しの方も居るかもしれません)、一部カッコいい系のポケモンも好きで、バンギラスキリキザンがそちらに該当します(バンギは可愛い要素もあると個人的には思ってたりしますが)。特に色違いのキリキザンが私の好みで、原色の赤よりさらにカラーリングが青になることでカッコ良さが増しますよね!!(同志が居れば嬉しいなあ(*´∀`)♪) なので、長年色違いのキリキザンが欲しくて、ずっと国際孵化や野生エンカウントで頑張って探してきました(そういう子に限って入手出来ないんですよね...(所謂、“光らない”)。)

しかしこの度、何とBW2(正確にはB2)で光るお守りとデルパワーを2つ(確か、おまじないパワーS(※色違いの出現率がほんの少し上がります)とそうぐうパワー+++)、さらに先頭に特性磁力(鋼ポケモンが出現し易くなる)のコイルを置き、9番道路で運命の遭遇(であい)を果たすことが出来ました!(イッシュ地方の9番道路では、BW2では鋼タイプは進化前のコマタナしか出現しません)


捕まえたコマタナが丁度♀だったので、この子を2次元キャラで例えるなら丁度咲夜さんだなーと思い、擬人化してみました(というより進化系のキリキザン咲夜さんを表したかったと言った方が正しいです♥️、勿論色キザンも好きですよ!?(一応誤解の無いように...))。



青いメイド服と青いカラーリング、刃物を武器に戦うという共通点(※咲夜さんの戦闘スタイルはナイフ投げです)...しっくりくるでしょう?(異論は認めない)

(※1枚目の画像は、©️上海アリス幻樂団様、並びにGOOD SMILE COMPAMY,INC様が運営されているスマホアプリゲーム『東方LOSTWORD~Remained Prayer in Gensokyo.』より)


●使用パーティー
前置きが長過ぎましたね。申し訳ありません。
さて、今回用いたパーティーはそんな咲夜さん(色違いキリキザン♀)を主役とした、咲夜さんを活かす為のパーティー構成となっています!

名付けて
『完全で瀟洒なメイド長による最後の晩餐(パーティー)』。

●構築意図
咲夜さん(色違いキリキザン♀)を活躍させるには、次のようなサポート(メンバー)が必要だと思いました。

①特性「まけんき」の発動による攻撃力ランクの上昇

この特性は相手の攻撃などで自身のステータス(攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)のいずれかのランクが下がることで発動し、自身の攻撃ランクを2段階上げることが出来ます。この特性を発動させられれば、咲夜さん(※色キリキザン♀)の攻撃力が大幅に強化できるのですが、なかなか狙って発動するのは難しいです。
そこで私はダイマックス技の追加効果に着目しました。ゴーストタイプのダイマ技「ダイホロウ」や悪タイプのダイマ技「ダイアーク」には、攻撃を受けたポケモンのステータス(各々、防御と特防を1段階ずつ)を下げる効果があります。キリキザンは悪鋼タイプなので、この2つのタイプの技(ダイホロウとダイアーク)を半減で受けることが出来、被ダメージを抑えつつ安全に負けん気を発動させ、自身の攻撃力を補強することが出来ます。剣盾の対戦環境において、ダイマックス技の追加効果による特性「まけんき」の副次的な強化を、キリキザンは大いに活かせるのです!

さて次に、相手にダイホロウやダイアークを撃たせたいのですが、貴重なダイマックスを切って高火力のダイマ技を相手が撃つには、こちらも少なくとも並の一撃では落ちない高耐久と、相手からすればダイマックスを切ってでも倒しておきたいぐらい強いポケモンが必要ですよね。そう、もうお分かりですね、このレギュレーション(GSシングル)で起用可能な禁伝達2匹です。

そこで敢えて私は、キリキザンの負けん気発動の為、ダイホロウとダイアーク、即ちゴースト技と悪技の両方を弱点とし、かつ高耐久なルギアとギラティナ(アナザーフォルム)を選んだ訳です。わざと強くて高耐久な禁伝2匹にダイアークとダイホロウの両方を一貫させること、これこそが咲夜さん活躍に最も必要な要素です。この「キザン-ルギア-ギラティナ」の並びは各々が悪、エスパー、ゴーストタイプでタイプ相性補完もバッチリですし(ここにノーマルタイプも入れると尚良い)、今後『メイド長による宴(パーティー)軸』と呼ぶことにします!!

また従来通り、特性威嚇を持つポケモン(環境だとランドロスウインディガオガエン等)に強いので、そういったポケモンを呼びにくくすることが出来ます。

②悪タイプによる悪戯心の無効化
環境には壁貼りとしてオーロンゲ、嵌めポケモン(※展開阻止も含む)としてエルフーンヤミラミも目にします。そういったポケモンのこちらを対象とする変化技を完封できるので強いです(オーロンゲの電磁波や、ヤミラミの鬼火無効)。


●型紹介
ここからは咲夜さん(色キザン♀)も含めたパーティーメンバーの型を紹介していきます。

1.キリキザン(色違い♀、NNさくやさん)
特性:負けん気
性格:陽気
努力値:AS252(余りH)
持ち物:拘りスカーフ
技:アイアンヘッド、駄目押し、瓦割り、ハサミギロチン

特性に関する強化や活かし方は前述したので省略します。S70族なので、最速にしてスカーフを持てば130族の上を取れ、特にコケコなんかをアイへで怯ませられれば美味しいと思い、スカーフ型にしました。タイプ一致技兼3割の怯みを最大限活かせるように後述のポケモン達にも「相手を麻痺にする要素がある」技を多く搭載してます。スカーフ型と相性の良いハサミギロチン連打で一撃必殺の恐怖を相手に植え付けたり、ダイマを切れば3ターンの間スカーフが失われる代わりにダイアタックとして相手の素早さを下げられます。

仮想敵は黒バド、ゼルネアス、ミミッキュ、オーロンゲ、ヤミラミエルフーン、高耐久受けポケモン達(ラッキー、ポリゴン2ブラッキー等)。黒バド相手には後述の麻痺要素等で上を予め取れるようにしておいてから、駄目押し(ダイアーク)で倒します。ゼルネアスのジオコントロールミミッキュの化けの皮は、アイヘで抜群を取りつつ3割で怯ませて無効にします(※この2匹に関しては後述のエースバーンでも対策してます)。オーロンゲは壁を貼ってきたら瓦割りで、スカーフで技が固定された場合、交代やダイマを切ることで拘りを一度解除してアイへ(ダイスチル)で対応しました。ラプラスのキョダイセンリツに関しても後出し(味方の死に出し)から瓦割りで対応し、速すぎるレジエレキに関しては他のポケモンと2匹以上で対応しました。ラッキーやポリゴン2に関してはギロチンが当たるかどうかが全てでしたね。


2.ルギア
特性:マルチスケイル
性格:臆病
努力値:HS252(余りC)
持ち物:弱点保険
技:エアスラッシュ、大地の力、ギガドレイン、電磁波

1匹目の禁伝枠です。特性「マルチスケイル」のお陰でHP満タン時に怪物じみた耐久を有しており、それを盾に相手の抜群技を耐えて弱点保険を発動、火力を確保するという型です。元々特防が高く(D154)、ダイアースを積めば一致技が半減されてしまう鋼タイプに打点を持ちつつ、削りながら更に特防を強化出来るので強いです。また、飛行タイプゆえ一致ダイジェットが撃てるので単体でもある程度戦えたと思います。ギガドレイン(ダイソウゲン)はカイオーガ並びにその対策ポケモンであるトリトドンガマゲロゲマルスケを潰すためのステロ撒きとして相手によく選出されたラグラージへの対策技です。

一致ダイジェットでS110の早いラインから更に加速していき、ザシアンやムゲンダイナを抜いて上からダイアースで倒すのも狙えましたが、弱点保険が発動しないと火力が出ず、倒し切れないままダイマが切れることも多かったです。また、ラッキーを受け出されることが非常に多く、元々はダイナ兼ラッキー対策に採用していたサイコショックを、鋼受け出しが増えたことで大地の力に変えたことで仮想敵がラッキーからザシアンに変わったのが奇妙でした(ダイナは変わらず)。

最終的な仮想敵はザシアン、ムゲンダイナ、ディアルガカイオーガを始めとする(特に地面複合の)水タイプ(トリトドンガマゲロゲラグラージ、妖複合のカプ・レヒレも)、一部の地面タイプや炎タイプ(グラードンガオガエン)等でした。大地の力をまだ搭載してない時に、ディアルガまひるみで2回くらい無理矢理突破したのは衝撃的でした。


3.ギラティナ(アナザーフォルム、NNカーマイン)
特性:プレッシャー
性格:陽気
努力値:HS252(余りA)
持ち物:食べ残し
技:シャドーダイブ、ワイドブレイカー、電磁波、身代わり

2匹目の禁伝枠です。元々は全く違う型で(白金玉持たせてオリジンフォルムに(※そのため特性は浮遊)、性格補正も臆病で努力値はHS252(余りC)、技構成は流星群、祟り目、電磁波、鬼火)、特殊技メインで受けをこなしつつ攻めようと考えていたのですが、スパボ級辺りで後述のウォッシュロトムとの兼ね合いが悪く、2匹とも機能せず大幅に型変更して現在の型に落ち着きました(※ロトムは後記します)。

HP極振りで何とLV50時の実数値が16n+1になっていて、食べ残しで無駄無く回復出来ます(※ダイマ時は知りません)。高いHP種族値(150)から相手の攻撃を一発耐え、電磁波を入れて素早さを逆転し、残飯で回復しつつ麻痺バグにも賭けつつ身代わりを残したり、シャドーダイブダイマターンを枯らしつつ高威力とゴースト技の一貫性の高さで相手に居座りか交代かの択を迫ることも出来ます。ワイドブレイカーやそれを媒介とするダイドラグーンの追加効果で相手のAを下げて物理を受け、身代わりが残ればこちらのペースと言える、そんな型です。基本的にダイマは切らないのですが、一応ダイホロウでBを下げられるので、最低限の物理ATもこなせますし、電磁波採用は、ゴースト技やドラゴン技は自身の弱点でもあるけど、高耐久故一発耐えて素早ささえ捲ってしまえば、逆にこちらがタイプ一致で相手の弱点も付いていけるからです(キザンやルギアのサポートも含んでますが)。

仮想敵は、白黒バド(※嘶きで能力が上がる前の)、(主に物理攻撃を主体とする)ドラゴンやエスパー、ゴーストタイプです(ゼクロム、ブラックキュレム、竜舞レックウザ、ドラパルト、日食ネクロズマ等)。


4.ツボツボ
特性:頑丈
性格:呑気
努力値:HB252(余りD)
持ち物:イバンのみ
技:岩石封じ、ステルスロックねばねばネット、堪える

場作り兼クッション(ダイマターン枯らし)要員です。先日の仲間大会でもテストしていたので、運用は簡単でした(元々は挑発対策にメンタルハーブを持ち、堪えるの代わりに耐久型対策の毒々を採用してました)。しかしいざ起用してみると、初手から相手の積みの起点にされたり(殻を破るや剣の舞、ダイジェット等)、挑発を打たれる場面が殆ど無く、メンハが腐ってしまう事が多かったです。そこで、毒々を堪えるにし、持ち物をイバンのみにすることで、特性で相手の一発を耐え、先ずステロかねばねばネットを撒き(構築上イベルタルやホウオウが重いので、選出されそうであればステロ優先、ザシアンや黒バド、レジエレキや(スカーフ持ちが多いイメージの)カイオーガが出されそうならネット優先)、次のターンイバンを食べて先に動き、もう片方の場作り技を使用するなり岩石封じで相手の素早さと行動保障を潰しておくなりして退場という流れが多かったです。イバン圏外だけど次ターンにイバン発動を狙う時や、相手のダイマターンを枯らしたい時には堪えるを使用し、上手く活かすことが出来ました(その為だけに一度下げて控えに残しておくこともありました)。

ステロを撒くことで、控えから出てきたポケモンの殆どにダメージが入るので、交代出しの場合キザンの駄目押しの威力も上昇させられたり、ネットを相手に踏ませられれば、ルギアにダイマが切れずダイジェットで加速できずとも行動する事が出来たり(※電磁波撒きも含め)、ギラティナが上から身代わりを貼れるようになったりと、サポーターとしてすごく重要なポケモンだったと思います。


5.ウォッシュロトム(菱形色違い個体)
特性:浮遊
性格:臆病
努力値:HS252(余りC)
持ち物:火炎玉
技:ハイドロポンプ、放電、怪電波、トリック

サポート要員兼特殊アタッカーです。
構築上こちらには行動保障が多いので(ルギアのマルチスケイル、ツボツボの頑丈等)、相手のカバルドンを始めとするステロ+欠伸ループ対策にこの型にしました。私のBDSPの実況動画を見て頂いたら分かるのですが、ウォッシュロトムは8世代から悪巧みを習得可能になったので、最速にしてHに252振り、火力は積んで補強した方が活躍しやすいと思っていました。HPに努力値を振ったお陰で、相手の一撃を耐えつつ攻撃出来るので、S振りにもよる行動回数の確保と、火力を両立出来るんじゃないかと考えていまして、最初は拘り眼鏡を持たせて火力を補い、初ターンに①上から高火力一致技を押し付けるか、②トリックで相手の行動を固定するか、或いは③拘ったまま積み、ダイマックスを切って拘りを一時解除し、高火力なダイマックス技で相手を殴ろうと思っていました。しかし実際運用してみると行動が窮屈で、特にザシアンにはじゃれつくでワンパンされてしまう等、GS環境では型として破綻していると感じました。そこでギラティナと同じタイミングで記載の型に変更し、ステロ+欠伸要員(大体カバやラグ等の地面タイプ)に受け出して火炎玉発動で欠伸ループを切りつつ、そのまま火炎玉をトリックで押し付け物理火力を削いだり、特殊アタッカーへの交換を読んで怪電波を撃ったりし、両受け?出来るサポート要員として活躍しました。放電で3割麻痺も狙っていき、キリキザンやルギアのまひるみ、及びギラティナの身代わりの起点作りサポートも遂行してくれました。


6.エースバーン(NN:Owen)
特性:リベロ
性格:意地っ張り
努力値:AS252(余りH)
持ち物:気合の襷
技:火炎ボール、蜻蛉返り、不意討ち、挑発

相手の起点作り阻止要員兼物理アタッカーです。ロトムの型紹介でも先述したように、こちらのパーティーは行動保障持ちが多く、相手にステロを撒かれるのは予想出来ていました。そこでS種族値118という速さを誇るエースバーンにまず読まれないであろう挑発を採用しました(実はTwitterの私のとあるFFさんも襷エースバーンに挑発を採用してて、活きているシーンを動画で見てたのできっと刺さると信じていました)。テンプレの珠リベロ最速AS型とは違い行動保障が襷のお陰であるので、安心して動かせました。最初は、最速で育て、挑発後、不利な相手には蜻蛉で交代、自身より速いけど抜群が付ける相手には不意討ち、そして有利な相手にはフレアドライブを採用することで外すことなく確実に相手を削りながら反動ダメージで襷を潰して相手の攻撃で倒されて自主退場するという発想でした。しかし襷を潰してしまうと再度出した際に自身より速いが相性上有利なザシアンや黒バドに勝てなくなってしまったので、外す可能性があるけれど火炎ボールを採用し、自身より速い相手の一撃は襷で耐えて返しの技で倒せば良いので、性格補正を意地っ張りにして火力を採りました(準速にしたことで起点作り阻止性能が落ちたように思われるかもしれませんが、それでも最速ガブリアスより速いので問題は無かったです)。あと、自身も炎タイプでステロが刺さるのでステロ撒きを呼びやすく、初手で出して挑発が決まることは非常に多かったです。その他にもゼルネアスのジオコントロールを防げた場面が多くありました。

●選出とパーティー使用雑感
選出はルギアはほぼ確定で、その次にキリキザンやツボツボ、エースバーンを、一番少ないのはギラティナロトムでした。禁伝のギラティナが少ないのは禁伝2匹の現行レギュレーションでは自らパワーを下げることになるので意外と思われるかもしれませんが、今回のギラティナは、禁伝だからこそ意表が付ける型なので、連勝してランクを上げていこうとする上では、積極的に選出したいとは思えませんでした。

●最後に
本当は先シーズンで達成するはずでしたが、仲間大会やら動画作りやらで遅れてしまい、今シーズンでの達成と相成りました。長年入手を望んでいた色違いキリキザンを♀で入手し、好きな東方キャラクターの咲夜さんに(※2次元ですが)擬人化して戦えたのは素直に楽しかったです!
リボンも付けて上げられて大満足!!

では皆様、次の投稿でお逢いしましょう!
ではでは(^-^)/