水ポケモン好きによるポケモン雑記

大の字のブログです。主に水ポケモンの育成論(型紹介)やパーティー構築について記しています。

【ポケモン剣盾GSダブル】両禁伝保険加入軸追い風トリルスイッチパ【INCMarch最高レート1647】

皆さん、こんにちは。
大の字です。

私の雑記ブログを読んで頂き有り難うございます。

さて、記念すべき第一回は、公式のインターネット大会である「2022 International Challenge March」のマスターカテゴリーで使用したダブルバトル用のパーティーを紹介したいと思います。

●使用パーティー
『両禁伝保険加入軸追い風トリルスイッチパ』
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今回のレギュレーションは所謂「GSダブル」で、通常のランクバトルでは使用不可能(だったはず)の伝説ポケモン(以下、禁止伝説:禁伝と記す)を2体までパーティーに入れることが出来ます。

今回私が選んだ禁伝は、バドレックス(はくばじょうのすがた)(以下、白バド)と、カイオーガです。この2匹に、語尾に「ほけん(保険)」と付くアイテムを持たせている(※上の画像を参照のこと)ので、『両禁伝保険加入軸パーティー』と名付けました。

また、この2匹を活躍させる上で、常に先手を取って上から禁伝の種族値パワーで相手を制圧していこうと考えました(特にダブルバトルではこういった戦術が有効です)。比較的早目のカイオーガには追い風(やからぶりほけん)による上からのサポートを、対して鈍足の種族値を持つ白バドにはトリックルームによる下からのサポートを施し、この戦術を通して勝つ方向で構築を組みました(追い風トリルスイッチ)。

●パーティーの主役
さて、サポートをする際に最適なポケモンを探して構築を組んでいく段階で、まず追い風やトリルを起動する場作りポケモンが倒されないようにする必要があると思いました。そこで、予てより活躍させたいと思っていた嫁ポケモンの1匹(全ポケモン中3番目に好き)であるコジョンドに注目しました。元々コジョンドは特性(精神力)や技(猫騙し、フェイント、ワイドガードファストガード、サイドチェンジ)がダブルバトルで活きるポケモンであり、私には色違いの♀コジョンドを公式大会の場で輝かせたい想いが強くありました。実は今回のパーティーは、「ザシアンを絶対使わない」前提の元、コジョンドのサポートが現環境で最大限活きる方向での禁伝2匹選びになっています。つまりパーティーの主役は紛れもなくコジョンドなのです(後記しますが、選出率もかなり高かったです)。

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ピンク色で細身、しなやかで美しい...♥️

●型紹介
1.コジョンド
陽気AS@気合の襷
特性:精神力
技:瓦割り、叩き落とす、サイドチェンジ、ワイドガード

タイプ相性と精神力の強化(威嚇無効)により、環境に多いガオガエンに圧倒的に強く、またオーロンゲやクレッフィといった壁貼りに対しても、光の粘土を叩き落としつつ、壁を無効化出来るので強いです。キョダイマックスしたラプラスのキョダイセンリツによる壁貼りは、媒体が絶対零度であったりしますし、滅びの歌の搭載により、数的不利を取るとダブル特有の守るの多さからそのまま負けてしまう事もありました。他にはポリゴン2に対して輝石を叩いてから格闘技で攻めたりできますし、対サマヨールもやや有利でした。時にはゼルネアスのパワフルハーブを叩き落とすこともあり、それだけでなく最低限の黒バド対策にもなりました。
また、主にカイオーガグラードン、及び白黒両バドレックスの全体技対策に入れたワイドガードで味方を守れることも多かったです。しかし、レート1500後半から1600後半までの実力者相手には有名な猫騙しも含め警戒されやすく、初手からダイマックスを切られ怯みを無効化しつつ単体攻撃に切り替えられました。そこで採用したサイドチェンジが活きる場面が多くありました(猫騙しは事前練習の段階で読まれ易過ぎるということで敢えて外しました)。こういった技選択も含めて、サイドチェンジを見せた後に連続で選択するか否かの択が生じ、やや安定性に欠けた気もしました。

2.デスバーン
呑気HB@メンタルハーブ
特性:さまよう魂
技:地均し、岩石封じ、トリックルーム、置き土産

トリックルーム起動要員です。耐久は物理防御に特化することでA特化ゴリランダーのGF(グラスフィールド)化鉢巻グラススライダーを"確定"で耐えます。また、剣王ザシアンの不撓の剣を奪ってAを上げたり、威嚇を奪って相手のAを下げたりも出来ます。また電気技(特にレジエレキ)の一貫を切る地面枠としても採用しました。トリル後は置き土産で相手の能力を下げながら早期退場して後続の味方に十分なトリルターンを残せましたが、それも含めてターン管理がシビアでした。生き残った場合はトリルエースの白バド(※詳細は後述)に岩石封じを当て、更に白バドのSを下げつつ、弱点保険を起動させたりも出来ました。

3.バドレックス(はくばじょうのすがた)(白バド)
勇敢HA@弱点保険
特性:人馬一体
技:ブリザードランス、十万馬力、種爆弾、鬱憤晴らし

最遅のトリルエースです。デスバーンの"味方殴り"により能動的に弱保を発動させれば無双が狙えました。威力130のタイプ一致全体技かつ通りの良い氷タイプのブリザードランスが強過ぎました。鋼を多く呼ぶ為、十万馬力も採用し、カイオーガを始めとする水タイプをトリル下で狩る為に草技も搭載、後はミラーや黒バド用に悪技も採用しました。岩石封じでSが下がるので、トリル下で“加速”しつつ、同じターンに鬱憤晴らしを打てれば威力も上がり、シナジーが見込めます。

4.マホイップ
図太いHB@ゴツゴツメット
特性:アロマベール
技:マジカルフレイム、デコレーション、溶ける、自己再生

最強のバフ要員です(特性により場にいるだけで味方も含め挑発無効)。大会直前にマホミルレイドが復刻してたので、どうせならと起用しました(因みに姿はベリーアメざいくのミルキィバニラです)。専用技デコレーションは、『守るやダイウォールも貫通する』ので、安全に味方を強化出来ます。選出機会は少なめでしたが、先に溶けるを積んでおけば接触技主体の物理アタッカーには自己再生を連打するだけでゴツメダメで倒すことが出来ます(机上論)。特殊ATに最低限抗うため、呼びやすい鋼対策も兼ねて炎技のマジカルフレイムを搭載しました(※最悪白バドの弱保トリガー+鬱憤晴らしの威力UPも狙えます)。

5.カイオーガ
控え目HC@空振り保険
特性:雨降らし
技:根源の波動、雷、吹雪、守る

追い風も合わせて上から制圧するエースアタッカーです。グラードンと素早さ種族値が同じであることや、潮吹きとの相性の良さで拘りスカーフ持ちが多いことから、基本的に天候を上書きされやすいので、今回は敢えて素早さに振らず、高威力の低命中率技を搭載して、技外しによる空振り保険の発動でも素早さを補えるようにしました。

6.アーマーガア
穏やかHds@光の粘土
特性:ミラーアーマー
技:追い風、リフレクター、光の壁、徹底抗戦

追い風起動かつ両壁貼り要員です。素早さは追い風下で最速ドラパルト抜き抜き、耐久はHに極振り、余りをDに振ることで構築上不利なイエッサン♀+黒バド軸に強く出られます(無補正C252黒バドの珠全体アストラルビット+C特化イエッサン♀のPF(サイコフィールド)下全体ワイドフォースを確定耐え)。ミラーアーマーにより、ダイマックス技の追加効果によるデバフや、威嚇を跳ね返すのも強かったです。また、場作り後はスムーズにタイプ一致徹底抗戦で自主退場出来ます。

●選出
基本選出は相手のパーティーにパワー負けしないように禁伝2匹とも選出します。また同時に追い風(上から)及びトリル(下から)の両方の展開へ対応も効くので、一方的に負けることも避けられました。

トリルの展開はコジョンドでデスバーンを守りつつ行い、展開した後はコジョンドには早目に倒れてもらい、白バドに多くのトリルターンを残すようにします。デスバーンが生き残ったら味方殴りギミックの発動も狙えます。

上からの展開は基本的にカイオーガ+アーマーガアorコジョンド(稀にマホイップ)の選出から始めます。初手でカイオーガは守るかダイウォールをし、アーマーガアによる追い風起動を基本的に優先します。ガアは光の粘土持ちなので、状況次第では壁貼りからの方が良い場合もあります(※ゴリランダーが初手に出て来たら、ダイマックスしないとオーガが出落ちするのでそこだけは要注意!)

●使用感
基本的にスイッチパーティーは選出からまず追い風かトリルかどちらから行くのかを見極め、出し勝たないといけないので、見せ合いの時点で選出ポケモン及び順番は大体決まっていました(①コジョたん+デスバーン、裏に白バドオーガ、か②アーマーガア+カイオーガ、裏にデスバーン+白バド、の2パターン)。①(コジョンドスタート)の場合は、出し勝って且つワイガとサイチェンの択を制すればそのままギミックを通して勝てました(失礼に聞こえるかもしれませんが低レート帯では大体ワイガで、高レート?帯ではワイガが読まれるので、サイチェンが刺さりましたね)。残念ですが、ザシアン+カイオーガ軸のパーティーと当たり、最初にその2匹から出された場合はまず勝てなかったです(降参安定でした)。

●最後に
トップメタのザシアンを使わずに、好きなポケモンを軸としたパーティーで勝つのは難しいです(私はダブル不慣れなので尚更でした)。しかしそれでも、大好きなコジョンドを最大限活かせるダブルバトルの舞台で(ザシアンを始めとする厨ポケ無しで(あ、オーガは水ポケなので許して。地雷型だし()))活躍させたかったので、今回のような構築になりました。結果的に、それなりの戦果は得られた(レート最高1647、最終1585。最終戦績26勝19敗で3日間負け越し無し(初日10勝、2日目と最終日が8勝))ので嬉しかったです。
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最後に、非常に長文になり申し訳ありませんでした。本記事をここまで読んで下さった方に、好きなポケモンで勝つ醍醐味が少しでも伝わったなら幸いです。では、また次回の更新でお会いしましょう!
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